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中世の文藝
チュウセイノブンゲイミチトイウリネン

幽玄・優艶・有心など、日本的美意識の多くは、変転つねなき動乱のさなかに和歌・能・笛・琴などの「道」に精進を重ねた中世人によって生み出された。風流の極地に我が身を解放することにより、有限の生のなかで永遠を求めんとした「道」の理念を説き、宗祗の連歌と世阿弥の能を楕円の両焦点とした中世文藝の深遠豊饒な世界を明確に論述する。全5巻の大著「日本文藝史」に先行して執筆された珠玉作。
書誌情報
紙版
発売日
1997年12月10日
ISBN
9784061593077
判型
A6
価格
定価:814円(本体740円)
通巻番号
1307
ページ数
236ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
講談社現代新書『「道」―中世の理念』(日本の古典③ 1975年7月刊)
著者紹介
解説: 向井 敏(ムカイ サトシ)