信長の戦争 『信長公記』に見る戦国軍事学

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信長の戦争 『信長公記』に見る戦国軍事学

ノブナガノセンソウ

講談社学術文庫

織田信長は〈軍事的天才〉だったのか? 桶狭間の奇襲戦、秀吉による墨俣一夜城築城、長篠合戦の鉄砲三千挺・三段撃ち。これまで常識とされてきたこれらの“史実”は、後世になって作られたものだった――。信長研究の基本にして最良の史料である『信長公記』の精読によって、信長神話と戦国合戦の虚像、それらを作りあげた意外な真実に迫る意欲作。


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目次

序章 太田牛一と『信長公記』
1.信長を描いた男
2.『信長公記』の特色
3.軍事史料としての『信長公記』
第1章 桶狭間合戦――迂回・奇襲作戦の虚実
1.創作された奇襲戦
2.信長の勝因・義元の敗因
第2章 美濃攻め――墨俣一夜城は実在したか
1.信長らしからぬ用兵
2.明治期に完成した“史実”
第3章 姉川合戦――誰が主力決戦を望んだのか
1.きわめて異例な合戦
2.浅井・朝倉氏滅亡への道
第4章 長嶋一揆攻め――合戦のルール
1.城攻めと開城の交渉
2.一揆軍殲滅の背景
第5章 長篠合戦――鉄砲新戦術への挑戦
1.新戦術と旧戦術
2.両軍激突の状況
3.鉄砲三千挺・三段撃ち説の根拠
〈図説〉『長篠合戦図屏風』に見る戦いの長い一日
第6章 石山本願寺攻め――「鉄甲船」建造の舞台裏
1.織田水軍の完敗
2.非凡な船と平凡な戦術
終章 本能寺の変――謀叛への底流
1.武田氏滅亡
2.調略の成功と破局

書誌情報

紙版

発売日

2003年01月09日

ISBN

9784061595781

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

1578

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:’93年2月、JICC出版局より刊行された『信長の戦国軍事学』を原本とした。

著者紹介

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