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囚人道路
シュウジンドウロ

明治24年、1000人の囚人が網走──旭川に巨大道路を建設した。政府の目的は何か?歴史の空白「囚人道路」の謎に挑む、力作長篇小説!
あれは、昭和62年のことでした。北海道に行った私は、明治24年に行なわれた中央道路の工事のことを、土地の人に聞いて、その途端に、いくつもの疑問が頭の中に湧いて来たのです。今でも非能率極まる日本の裁判なのに、明治20年頃、1000人以上の被告に対して、有罪判決がすぐ下せたのだろうか。明治政府は囚人達に、道路工事の終った後のお解き放ちを約束したというが、その末裔は居るのだろうか……(「あとがき」より)
書誌情報
紙版
発売日
1993年06月28日
ISBN
9784062065429
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
238ページ
初出
小説現代93年4・5月号
著者紹介
装丁: 本山 吉晴(モトヤマ ヨシハル)