囚人道路

明治24年、1000人の囚人達の手で人跡未踏の網走・旭川間に巨大道路が建設された。180キロにも及ぶ当時は不要不急の道路のために政府はなぜこの難工事を強行したのか。また完成後生き残ったはずの700人もの囚人はどこへ消えたのか。塀の中を知る著者だから気づいた歴史の闇。近代史の謎に挑む。（講談社文庫）


明治24年、1000人の囚人達の手で人跡未踏の網走・旭川間に巨大道路が建設された。180キロにも及ぶ当時は不要不急の道路のために政府はなぜこの難工事を強行したのか。また完成後生き残ったはずの700人もの囚人はどこへ消えたのか。塀の中を知る著者だから気づいた歴史の闇。近代史の謎に挑む。

目次

その一　秋川鉄之介
その二　伊藤博文
その三　邑長ニスレックル
その四　看守長猿渡秀介
その五　邑長の娘トウルシノ
その六　山田真吾
その七　ぬかるみ
その八　地獄へ堕ちる
その九　雪
その十　説得
その十一　完工
その十二　戦争前夜
　あとがき

書誌情報

紙版

• 発売日: 1997年03月13日
• ISBN: 9784062634748
• 判型: A6
• 価格: 定価：641円（本体583円）
• ページ数: 272ページ
• シリーズ: 講談社文庫

電子版

• 発売日: 2014年04月04日
• JDCN: 0626347400100011000C

初出

『小説現代』１９９３年４・５月号　１９９３年６月小社より刊行

著者紹介

著： 安部　譲二（アベ　ジョウジ）

解説： 植村　修介（ウエムラ　シュウスケ）

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