
マイページに作品情報をお届け!
やがて哀しき外国語
ヤガテカナシキガイコクゴ
- 著: 村上 春樹

村上春樹の魅力の世界
プリンストン通信久々の長篇エッセイ アメリカより愛をこめて
僕はもうとてもとても「男の子」と呼ばれるような年齢ではないけれど、それでも「男の子」という言葉には、いまだに不思議に心引かれるものがある。……(中略)……「お前にとって〈男の子〉のイメージとは具体的にどういうものであるか」という風に質問していただけるなら、僕の回答は簡潔かつ明瞭なものになる。箇条書きにすると、(1)運動靴を履いて(2)月に1度(美容室でなく)床屋に行って(3)いちいち言い訳をしない。これが僕にとっての〈男の子〉のイメージである。簡単でしょう。──(本文より)
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
1994年02月18日
ISBN
9784062068000
判型
四六
価格
定価:1,495円(本体1,359円)
ページ数
284ページ
初出
『本』’92年8月号より’93年11月号連載。