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高杉晋作(上)
タカスギシンサク
- 著: 池宮 彰一郎

新しい青春の幕末
断然面白い歴史小説の誕生!『竜馬がゆく』から30年、いま再び幕末小説の傑作現わる。鮮やかに描かれる青春の客気、人間の魅力!
真実は1つではない。人はそのおかれた立場によって、それぞれ異なる真実を持ち、信奉する。かつて芥川龍之介は、名作「藪の中」でそれを描いた。筆者は、長州の高杉晋作の立場から、維新革命を直視しようと思い、筆を執った。高杉晋作は、18歳の時、吉田松陰の教えをうけ、以後10年、維新革命に尽瘁し、28歳で世を去る。その10年のうち、尊王倒幕の運動に奔命したのは5年に過ぎない。5年の運動によって、盤石の徳川幕府はゆらぎ、倒壊は時間の問題となるに至った。──その5年の歳月と、年歯23から28に至る晋作の客気を描きたいと願った。──(あとがきから)
書誌情報
紙版
発売日
1994年11月14日
ISBN
9784062068383
判型
四六
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
ページ数
280ページ