朝の歓び(上)

マイページに作品情報をお届け!

朝の歓び(上)

アサノヨロコビ

文芸(単行本)

おはようって、素敵な言葉。気が遠くなるくらい。

妻を亡くした良介と再会した日出子。互いに隠しごとを秘め、ふたりはイタリアへの旅の途にあった……。

「4年前、私に足りなかったものが何かを、私、やっと、わかってきたの。私には、感謝する心ってのがなかったの。いつも、リョウに、ひどいめにあわされてるって思ってたわ」「日出子は、4年前、理不尽な立場に置かれてたよ。いまもそうかもしれない」日出子は、ここは日本ではないのだからと言い、良介の唇に自分のそれを軽く重ねた。


書誌情報

紙版

発売日

1994年04月11日

ISBN

9784062069854

判型

四六

価格

定価:1,495円(本体1,359円)

ページ数

358ページ

著者紹介

既刊・関連作品一覧