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御書物同心日記
オショモツドウシンニッキ
- 著: 出久根 達郎

珍本は権力が集めるもの。将軍家の御文庫は宝の山だった。
丈太郎は三男坊の厄介者だが、本の知識はひけをとらぬ。見込まれて、御書物方同心の跡継ぎとなった。新米同心が出あう事件を、江戸情緒豊かに綴る連作集。
この世に珍本というものがあり、その珍本を、だれよりも多く収集している者は、将軍家以外ない。……その蔵書を管理しているのが、御書物奉行であり、御書物方同心である。すなわち、このどちらかになれば、天下の稀本珍本を手に取って見、指で繰って読むことができる。奉行は、なろうとしてなれないが、同心なら世襲である。――(本文より)
書誌情報
紙版
発売日
1999年04月12日
ISBN
9784062096423
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
268ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
ぬし
初出
『小説現代』1997年1月号
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作品名
香料
初出
『小説現代』1997年4月号
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作品名
花縁
初出
『小説現代』1997年7月号
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作品名
足音
初出
『小説現代』1997年10月号
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作品名
黒鼠
初出
『小説現代』1998年1月号
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作品名
落鳥
初出
『小説現代』1998年4月号
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作品名
宿直
初出
『小説現代』1998年7月号