梟首の島(下)

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梟首の島(下)

キョウシュノシマ

文芸(単行本)

「日本を変える」ことに命を賭した青年たちを通して、人間の強さを克明に描き出す感動長編!!
人の自由と幸福。政府はそのためにあるのだ。

うちらが国のいう通りにするがやったら、国やち、うちらの言い分を聞くべきじゃないですろうか。
故郷高知で警察に追われ、上京した東吉。東京の民権家たちは、ままならない革命に不満を募らせていた。暗殺か、挙兵か。数々の政府転覆計画は次第にテロ化してゆく。青年たちの決死の闘い、加波山事件をその目で見届けた東吉が下した、驚愕の決断とは。そして、ロンドンで切腹をしたイワガミの死の真相とは。
真の自由を勝ち取ろうとした闘士たちの最期。――この国は、梟首(きょうしゅ)の島なのか。


書誌情報

紙版

発売日

2005年12月14日

ISBN

9784062131483

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

390ページ

初出

学芸通信社の配信により、熊本日日新聞(2003年4月30日~2004年10月13日)、秋田魁新報、中國新聞、信濃毎日新聞、北國新聞、神戸新聞、高知新聞に、順次連載されたものを、単行本化にあたり全面改稿した。

著者紹介

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