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おねだり女房 影十手活殺帖
オネダリニョウボウカゲジッテカッサツチョウ
- 著: 宮本 昌孝

今日もまた、駈込女がやって来る。和三郎、合点、御用を仕(つかまつ)る。
縁切り寺・鎌倉東慶寺門前の餠平父子が探る人の世の不実と不幸。
時代小説に新風を吹き込む新雑誌「KENZAN!」から生まれた異色捕り物作品集!!
●助六小僧
「あの女子、いかなる不幸を抱えているのか……」市助と和三郎は、夜道を黙々と歩く女を偶然、目にした。
●おねだり女房
「お父つぁん。男の駈込みを見たのは、はじめてですね」おねだり女房しま、8度目の駈込みの顛末。
●長命水と桜餠
とよは14里近い道のりを、一昼夜と半日をかけて休まず歩きつづけた。30両のために、裏店に戻るわけにはいかないのだった。
●雨の離れ山
安堵のために気を失ったのか、濃い雨の匂いの中、倒れかかってきた女を抱きとめた和三郎は、一瞬、女から、べつの匂いが立ち昇ったのに気づいた。
書誌情報
紙版
発売日
2007年03月24日
ISBN
9784062138864
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
246ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
助六小僧
初出
『旅行読売』2001年7月号、8月号
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作品名
おねだり女房
初出
『小説宝石』2002年8月号
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作品名
長命水と桜餅
初出
「時代小説招待席 夢を見にけり」(2004年6月刊)
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作品名
雨の離れ山
初出
「KENZAN!」vol.1(2006年11月刊)