
マイページに作品情報をお届け!
官邸敗北
カンテイハイボク
- 著: 長谷川 幸洋
「いいか、奴らに鳩山政権を守る気などない。敵だよ」――クリスマスの晩、“異変”は静かに始まった。著者の身辺で次々と起きた不可思議な事件、その謎解きで見えた民主党豹変の真相。与野党激突の舞台をしつらえ、政治家を争わせて操る人々が、日本の中枢を支配している――!
ベストセラー『官僚との死闘七〇〇日』、山本七平賞受賞『日本国の正体』の長谷川幸洋氏待望の新作。鳩山政権はなぜこんなに早く、こんなに大きく失墜したのか。「これは私自身が手触りの取材で感じた鳩山政権論である。政治家、官僚、メディアの現場感や本音にこだわった」(はじめに)とあるように、著者自身も本書の登場人物となり、実名を挙げてリアルに「鳩山官邸の敗北」を活写する傑作政治ドキュメント!
第一章 官邸連続ミステリー
●財務官僚が議論にヤジ
●事業仕分けの功績者を邪魔者扱い
●菅直人の怒声「フジイの辞表をもってこい」
●官邸をないがしろにした財務省人事
第二章 民主党抱き込み工作
●財務省のゲームプランにはまる
●霞が関の利権を財務省の利権に組み替え
●国家戦略室の法的根拠は「どうぞ総理のご勝手に」
●内閣総務官室が書いた驚くべき法案
第三章 ドーナツ化する政権
●財務省お得意の「ヘトヘト」作戦
●藤井財務相辞任の背景
●政策決定の主導権を市場に委ねる邪道
●マニフェストと閣議決定の板挟み
第四章 操縦されるマスメディア
●一回の電話で亀井に押し切られた鳩山首相
●勝主計局長が激怒
●国税と検察はスキャンダルを知っていた
●司法記者を検察のポチに仕立てる四重基準
第五章 財政と天下りを分けるな
●民主党の成長戦略は専務理事政策の典型
●増税より公務員給与の削減が先
●財政危機と天下り問題は表裏一体
●総理大臣が小沢の代理人
ⒸYukihiro Hasegawa
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2010年05月21日
ISBN
9784062161596
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
234ページ
電子版
発売日
2023年09月15日
JDCN
06A0000000000709616X
著者紹介
(はせがわ・ゆきひろ) 東京新聞・中日新聞論説委員。1953年、千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、中日新聞社に入社、ブリュッセル支局長などを経て現在に至る。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士。財政制度等審議会臨時委員、政府税制調査会委員などを歴任。著書に『日本国の正体 政治家・官僚・メディア ――本当の権力者は誰か』(講談社、2009年)で第18回山本七平賞。『百年に一度の危機から日本経済を救う会議』(高橋洋一との共著、PHP研究所、2009年)、『官僚との死闘七〇〇日』(講談社、2008年)など。テレビ朝日系番組「サンデーフロントライン」「朝まで生テレビ!」に出演。
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
日本リベラルと石橋湛山
-
自民党と裏金 捜査秘話
-
政権変容論
-
文藝春秋と政権構想
-
表舞台 裏舞台 福本邦雄回顧録
-
こども庁ー「こども家庭庁創設」という波乱の舞台裏ー
-
立憲民政党全史 1927-1940
-
政治はケンカだ! 明石市長の12年
-
官僚国家の崩壊
-
占領期 首相たちの新日本
-
維新ぎらい
-
それでもバカとは戦え
-
「人権」がわからない政治家たち
-
菅政権 東大話法とやってる感政治
-
本当に君は総理大臣になれないのか
-
岸田ビジョン 分断から協調へ
-
強欲「奴隷国家」からの脱却
-
日本を売る本当に悪いやつら
-
秘録・自民党政務調査会
-
ニッポンの大問題
-
INNOVATION ECOSYSTEM
-
崩れる政治を立て直す 21世紀の日本行政改革論
-
総理を操った男たち 戦後財界戦国史
-
自民党分裂 政治改革の攻防
-
加治隆介の政治因数分解
-
自民党本流と保守本流
-
女は「政治」に向かないの?
-
自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影
-
裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」
-
自民党ひとり良識派
-
偽りの保守・安倍晋三の正体
-
永続敗戦論 戦後日本の核心
-
安倍政権の裏の顔
-
実現可能な五つの方法 琉球独立宣言
-
安倍官邸の正体
-
自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治
-
自民党幹事長
-
自民党・ナンバー2の研究
-
佐高 信の毒言毒語
-
激論 ナショナリズムと外交 ハト派はどこへ行ったか
-
日本政治のウラのウラ 証言・政界50年
-
若者のための政治マニュアル
-
共謀者たち 政治家と新聞記者を繋ぐ暗黒回廊