地上生活者 第4部 痛苦の感銘

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地上生活者 第4部 痛苦の感銘

チジョウセイカツシャダイヨンブツウクノカンメイ

文芸(単行本)

七〇年代、八〇年代は世界史の転換期であった。「愚哲」が組織を離れたそのときの秘密がいまはじめて開示される。「ぼく」に接近する謎の革命家・宋東奎(ソンドンギュ)。はたして北朝鮮の武装革命路線は正しいのか。その反省から新しい民主主義を探求し、「自生的社会主義」思想が生まれようとしていた。


七〇年代、八〇年代は世界史の転換期であった。「愚哲」が組織を離れたそのときの秘密がいまはじめて開示される。「ぼく」に接近する謎の革命家・宋東奎(ソンドンギュ)。はたして北朝鮮の武装革命路線は正しいのか。その反省から新しい民主主義を探求し、「自生的社会主義」思想が生まれようとしていた。とはいえ、その時期、韓国では金大中事件、大統領狙撃事件、光州抗争、拉致疑惑などが相次いで起こっていた。隠された歴史的事件の真相は、いままさに白日の下に晒されようとしている。その歴史の亀裂は、日本と南北朝鮮そして在日の間にも波紋を引き起こす。サハリン朝鮮人(カレイスキー)の抑留はどこまで続くのか。北朝鮮に帰国した趙一族の崩壊、それは小さいこととはいえ、埋もれた民衆史の一つの暗喩たりうるだろう。愚哲はドン・キホーテよろしく挫折しては起き上がろうとする……。


書誌情報

紙版

発売日

2011年09月08日

ISBN

9784062171427

判型

四六変型

価格

定価:3,300円(本体3,000円)

ページ数

682ページ

電子版

発売日

2014年05月16日

JDCN

0621714200100011000X

初出

『群像』2008年9月号~2010年7月号、2010年10月号~12月号まで連載された作品を、一部改稿し、単行本としてまとめたもの。

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