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峠うどん物語(下)
トウゲウドンモノガタリ
- 著: 重松 清

市営斎場の前に建つ、一軒のうどん屋、『峠うどん』。
暖簾をくぐるのは、命の旅立ちを見届けたひとたち――。
『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。
自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走ってい るのだ。(上巻より)
空襲から、まだ十数年しかたっていないのに。一面の焼け野原からせっかくみ んなでがんばって復興したのに、今度は一面の海になってしまって、やり直し……。それでも、ひとびとはくじ けなかった。(下巻より)
【下巻 あらすじ】
五十年前の大水害の翌日、若いうどん職人が路上でふるまったうどんは、まずくて、おいしくて、希望の味がした。
空襲から、まだ十数年しかたっていないのに。一面の焼け野原からせっかくみんなでがんばって復興したのに、今度は一面の海になってしまって、やり直し……。
それでも、ひとびとはくじけなかった。
いま一生懸命に生きているひとたちを、あたたかく、そして力強く包み込む――。
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書誌情報
紙版
発売日
2011年08月31日
ISBN
9784062171441
判型
四六変型
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
250ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
第六章 柿八年
初出
『小説現代』2011年6月号
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作品名
第七章 本年も又、喪中につき
初出
『小説現代』2008年10月号
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作品名
第八章 わびすけ
初出
『小説現代』2009年1月号
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作品名
第九章 立春大吉
初出
『小説現代』2011年7月号
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作品名
第十章 アメイジング・グレイス
初出
『小説現代』2009年4月号