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海月奇談(上)
カイゲツキダンジョウ

「それから……、滑り台の近くに、これが」。そう言って敏生(としき)の差しだした物を見た瞬間、胃の捻れるような感覚が天本を襲った。それは河合の丸眼鏡だった。無惨にひびの走った薄いレンズ。まるで河合自身の身に同じことが起きたとでもいうかのように。事実、河合に同行していた早川は、重傷で倒れているところを発見されていた。だが、これは発端にすぎなかった。さらに怖ろしい出来事が天本を待ちうけていた……。
消えてゆく。いちばん大切な人たちが。
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「それから……、滑り台の近くに、これが」。そう言って敏生(としき)の差しだした物を見た瞬間、胃の捻れるような感覚が天本を襲った。
それは河合の丸眼鏡だった。無惨に罅(ひび)の走った薄いレンズ。まるで河合自身の身に同じことが起きたとでもいうかのように。事実、河合に同行していた早川は、重傷で倒れているところを発見されていた。
だが、これは発端にすぎなかった。さらに怖ろしい出来事が天本を待ちうけていた……。
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目次
一章 予感の波紋
二章 まだ見えない明日
三章 手を伸ばせない闇
四章 君は君のままで
五章 時の隙間に
上巻のためのあとがき
書誌情報
紙版
発売日
2003年08月05日
ISBN
9784062556873
判型
A6
価格
定価:638円(本体580円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社X文庫
電子版
発売日
2014年03月07日
JDCN
0625568700100011000R