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慢性うつ病からの離脱と森田療法 回復のプロセスと新しい生き方
マンセイウツビョウカラノリダツトモリタリョウホウカイフクノプロセストアタラシイイキカタ
- 著: 北西 憲二

薬が効かず、慢性化するうつ病が増えている。本書は、森田療法から見たうつ病の慢性化を分析し、森田療法による治療への介入方法を豊富な症例により具体的に解説する。休職を繰り返す、長い引きこもり、家族もうつ状態に……といった慢性うつ病で悩む本人・家族の助けとなる一冊である。慢性うつ病には、薬物療法や認知行動療法が決して万能ではなく、森田療法がクローズアップされる。
現代はうつ病の時代といわれている。”新型うつ病”に代表されるように、病態は多様化し、そして慢性化している。このように薬が効かない、治らない、慢性化して深刻な状態になってしまうのは、なぜか。
一般的なうつ病の治療法は、西洋の精神医学からもたらされた科学的手法によるものである。原因を想定し、そこに介入するという観点から薬物療法、そして世界的にも標準的となった精神療法である認知行動療法などがあるが、決して万能でなく、また成功しているとは言い難い。そこでクローズアップされるのが森田療法である。
本書では、現代うつ病がもつ問題点を明確にし、森田療法からみたうつ病の慢性化を分析する。また豊富な症例から森田療法による治療の介入方法を具体的に解説する。すでに薬物療法をおこなっていてもよくならない、休職をなんども繰り返す、長い間引きこもっている、家族もうつ状態になっている……といった慢性化したうつ病で悩む本人・家族の助けとなる一冊。
【本書の内容構成】
プロローグ「 抑うつ」を嫌う現代社会
第一章 自然療法としての森田療法
第二章 自然論に基づく治療法の原則
第三章 自然論からみた現代のうつ病
第四章 生き方の行きづまりとしての慢性抑うつ
第五章 森田療法による慢性うつ病からの離脱(1)――内因性うつ病、双極性型の場合
第六章 森田療法による慢性うつ病からの離脱(2)――神経症性うつ病
エピローグ 二人の作家の回復ストーリーから
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目次
プロローグ “抑うつ”を嫌う現代社会
第一章 自然療法としての森田療法
第二章 自然論に基づく治療法の原則
第三章 自然論から見た現代のうつ病
第四章 生き方の行きづまりとしての慢性抑うつ
第五章 森田療法による慢性うつ病からの離脱(1)――内因性うつ病、双極2型の場合
第六章 森田療法による慢性うつ病からの離脱(2)――神経症性うつ病の場合
エピローグ 二人の作家の回復ストーリーから
書誌情報
紙版
発売日
2013年01月16日
ISBN
9784062597104
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
258ページ
シリーズ
こころライブラリー
電子版
発売日
2017年05月12日
JDCN
0625971000100011000V
著者紹介
1946年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。森田療法の創始者、森田正馬が初代教授である同大学精神医学教室に学ぶ。72~74年、スイス・バーゼル大学精神科・うつ病研究部門に留学。79年~95年、慈恵医大第三病院にて、森田療法の実践と研究に従事。現在は森田療法研究所所長。著書に『我執の病理―森田療法による「生きること」の探求』(白揚社)、『実践森田療法 悩みを活かす生き方』、監修書に『森田療法のすべてがわかる本』(ともに講談社)など。