江戸の怪奇譚

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江戸の怪奇譚

エドノカイキタンヒトハコンナニモオソロシイ

人はこんなにも恐ろしい

口から針を吐く少女。殺人鬼に豹変したまじめな旗本。遊女の亡霊のしわざか、物の怪の悪戯か――今も昔も本当に怖いのは、人の心の闇が生んだ「現実」。

なんらかの事情で養育者のない赤ちゃんを養育金付きで引き取り、殺してしまう残忍無比の犯罪――。
とはいえ、もらい子殺人は江戸でしばしば繰り返されていたようです。心優しい読者の中には、人情味あふれる江戸の町で、子殺しが行われたとは考えられないという人もいるかもしれません。でも悲しいかな、現実にもう一歩踏み込めば、「天国」はまぎれもない「地獄」と背中合わせだったのです。――<「奇病」より>


書誌情報

紙版

発売日

2005年12月17日

ISBN

9784062692601

判型

A5

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

254ページ

シリーズ

The New Fifties

著者紹介

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