江戸の怪奇譚

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江戸の怪奇譚

エドノカイキタン

講談社文庫

口から針を吐く少女。殺人鬼へと豹変した真面目な旗本の亡霊。突如、母親を切り刻んだ3人の子……江戸の人々を震撼させた怪事件は妖怪や怨霊の仕業なのか。その背後に浮かび上がるのは拉致、虐待、いじめ、ストリートチルドレンなど、現代社会にも通底する諸問題だった。今も昔も本当に怖いのは、人の心。


口から針を吐く少女。
殺人鬼へと豹変した真面目な旗本の亡霊。突如、母親を切り刻んだ3人の子……
江戸の人々を震撼させた怪事件は妖怪や怨霊の仕業なのか。
その背後に浮かび上がるのは拉致、虐待、イジメ、ストリートチルドレンなど、現代社会にも通底する諸問題だった。
今も昔も本当に怖いのは、人の心。


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目次

プロローグ
神隠し
藩ぐるみの拉致誘拐
美少年はさらわれやすい
血を抜き、油を取る
空飛ぶ天狗
天狗の情郎
河童
知識人も信じる
遭遇記
相撲好きの理由
あぶれた少年たち
十六歳
あぶない遊び
残酷な本性
妖怪体験の真実
奇病
人面瘡ブーム
行灯の油をなめる女
身体から針が
虐待と子殺し
異界への憧れ
猫娘
愛猫家と嫌猫家
もの言う猫
鼠をむさぼる少女
嫉妬
最大の悪徳
生きている女から
死んだ女から
情痴の果て
離れぬ手首
イジメ
嫉みの学園
外記狂乱
隠蔽工作
亡霊となって
炎の女
本丸炎上
男たちの醜態
ヒロインは一六歳
美しき怪談
老人怪護
孝子たち
厳しい現実
究極の介護
老女と狸
ひとつ家
老親虐待
母の死骸を切り刻む
夢の中の「愉悦」
懐疑的
狐狸の存在感
迷妄か事実か
仕掛け人たち
大人のための怪談
凶宅
ポルターガイスト
武家屋敷の怪異
赤い袴の女
霊力に操られて
江戸の魔界
エピローグ
主な参考文献および引用史料
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2010年03月12日

ISBN

9784062765442

判型

A6

価格

定価:607円(本体552円)

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2016年04月08日

JDCN

0627654400100011000I

初出

2005年12月に小社より単行本として刊行。

著者紹介

著: 氏家 幹人(ウジイエ ミキト)

1954年、福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。 著書に『これを読まずに「江戸」を語るな』(祥伝社黄金文庫)、『サムライとヤクザ』(ちくま新書)、『かたき討ち』(中公新書)、『殿様と鼠小僧』(講談社学術文庫)、『武士道とエロス』(講談社現代新書)など多数。

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