義に生きるか裏切るか 名将がいて、愚者がいた

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義に生きるか裏切るか 名将がいて、愚者がいた

ギニイキルカウラギルカメイショウガイテグシャガイタ

講談社文庫

敗れ去っても美名を残す者、勝ち残っても罵声を浴びる者。人物たちの真価を決めたのは何か? 関ヶ原の小早川秀秋の寝返りに従わなかった松野主馬、明治の終焉とともに夫に殉じた乃木希典夫人……確かな歴史観と志ある者へのまなざしで定評ある著者が、激動の時代を生き、そして消えていった男たち女たちを記す人物評伝。(講談社文庫)


戦国、江戸、明治……
時代を駆け抜けた者たちの後世の評価を決定づけたのは何か。
関ヶ原。小早川秀秋の裏切りに、叛旗を翻したもののふは?
ガラシャ夫人を守らず、石田三成に寝返った細川家家臣とは?
武田の姫を求めた家康の女狩りに、わが妻を差し出した遺臣は?
新選組池田屋襲撃後、尊王攘夷の旗を降ろし逃げ帰った若殿は?
最後まで倒幕軍に抵抗した庄内兵とともに、果敢に闘った藩は?
年若き藩士たちを会津に送り込み、捨て石にした国家老とは?
……など、公平なる視点と志ある者へのまなざしで定評ある著者が、歴史好きを唸らせる。好評『ロングセラー名将がいて、愚者がいた』に続く歴史エッセイ。


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目次

第一部 戦国を生きた男と女
 知られざる勇将・松野主馬
 細川ガラシャを見捨てた家臣
 八丈流人・宇喜多秀家の現地妻
 沢橋兵太夫は何処へ
第二部 かくて江戸は過ぎゆく
 徳川家康に狙われた姫君
 保科正之の母の面影
 ふたたびの保科正之――殉死を禁じた背景
 空に挑んだカラクリ師たち
 望月鴻助の奔走
 松平容保の妻はなぜ嘆いたか
第三部 幕末の波乱の陰に
 薩摩藩士・海江田信義の仮病
 新選組・松山幾之介の行方
 池田屋事変余波
 『五左衛門坂の敵討』余話
 再説・甘利源司の潜入
 最後の将軍・徳川慶喜の出処進退
第四部 秘められた戊辰戦争
 上総義軍と怨霊騒動
 証言から見た近藤勇の就縛前後
 名槍流転――宗近の大槍先について
 白虎隊を襲った盗賊
 戊辰寒河江戦争――東軍の死者について
 凌霜隊の脱落者
 桑名藩家老・酒井孫八郎のストレス
 軍艦「甲鉄」とふたりの義勇
 幕末無名戦士たちの肖像
 奇兵隊は近代軍隊の原点か
第五部 明治の伝説
 会津藩士と「緋色」の記憶
 西南戦争と名刀伝説
 海軍の「単縦陣戦法」由来
 最後の将軍の婿殿、神隠しに遭う
 軍神・杉野兵曹長は戦死したか
第六部 明治を駆けぬけた女たち
 悲しき毒婦・高橋お伝
 女優第一号は芸者出身・川上貞奴
 明治と夫に殉じた大将夫人・乃木静子
 あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2012年12月14日

ISBN

9784062774390

判型

A6

価格

定価:796円(本体724円)

ページ数

368ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2013年01月11日

JDCN

0627743900100011000U

初出

1999年1月に角川書店より刊行された「還らざる者たち 余滴の日本史」および1984年10月にダイナミックセラーズ出版より刊行された「明治を駆けぬけた女たち」にそれぞれ収録された著者の歴史エッセイより抜粋、再編集したもの。なお文庫化に際し、「義に生きるか裏切るか 名将がいて、愚者がいた」に改題した。

著者紹介

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