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画文集 炭鉱に生きる 地の底の人生記録
ガブンシュウヤマニイキルチノソコノジンセイキロク
- 著: 山本 作兵衛

「絵などといえるもんじゃござっせん。ヤマの下罪人のぶざまな一生の記録にすぎまっせん。ただ、炭鉱を知らん孫たちにかき残しておこうと思って」。生涯の大半を炭鉱で働いた老炭鉱夫が60代半ばにして初めて絵筆をとり、炭鉱の真実の記録を残した。その精細で色彩豊かな画は今も新鮮で、また綴られた文章は炭鉱に生きた人々の生活と慟哭を生々しく伝えている。日本の産業史を語る上で欠かせない偉大な業績!
「明治日本の産業革命遺産」世界遺産登録記念刊行。明治・大正期の炭鉱の暮らしをリアルに描き上げた作品として、日本初のユネスコ世界記憶遺産に登録。
「絵などといえるもんじゃござっせん。ヤマの下罪人のぶざまな一生の記録にすぎまっせん。ただ、炭鉱を知らん孫たちにかき残しておこうと思って」。
生涯の大半を炭鉱で働いた老炭鉱夫が60代半ばにして初めて絵筆をとり、誰も伝えてこなかった炭鉱の真実の記録を残した。その精細で色彩豊かな画は今も新鮮で、また綴られた文章は半世紀の時を超えて炭鉱に生きた人々の生活と慟哭を生々しく伝えている。日本の産業史を語る上で欠かせない偉大な業績!
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書誌情報
紙版
発売日
2015年09月18日
ISBN
9784062816113
判型
A6
価格
定価:935円(本体850円)
通巻番号
ページ数
296ページ
シリーズ
講談社+α文庫
初出
本書は、1967(昭和42)年に小社より刊行された『画文集 炭鉱(やま)に生きる 地の底の人生記録』を復刻した新装版(2011年刊行)を文庫化したものです。
著者紹介
明治25(1892)年福岡県嘉穂郡生まれ。7歳の頃から坑内に入り、以来五十余年、働くヤマが閉じられるまでひとすじに筑豊のヤマに生き抜いてきた。昭和33(1958)年に「ヤマの姿を記録して孫たちに残しておこう」と絵筆を握り、とくに明治・大正期のヤマの姿を丹念に描き始める。その数は9年間で数百枚の絵と6冊の大学ノートに及ぶ。昭和59(1984)年に逝去。平成23(2011)年5月、589点の絵画や108点の日記・ノートなどがユネスコ世界記憶遺産に日本国内から初めて登録された。