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お米は生きている
オコメハイキテイル

日本人にとってお米とは、何なのでしょう? お米は、いのちのもとでした。お金のかわりでもありました。財産のかわりでもありました。お米をとる暮らしから、日本の田園風景が生まれました。お米がたくさんとれるよう、神様に祈り、祭りが生まれました。そして、水田は、小さなダムでもありました。水田の水は、ゆっくりと地面にしみこんで地下水となり、やがて下流で川に注ぎこんでいるからです。お米は日本の文化の土台でもあったのです。
ロングセラーノンフィクション、「生きている」シリーズの第4弾で、産経児童出版文化賞大賞を受賞した作品を、青い鳥文庫に初めて収録。自然や、人間のくらしの見え方がきっと変わる、小中学生から大人まで、必読の1冊!
ⒸKazuko Tomiyama 2022
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書誌情報
紙版
発売日
2013年04月12日
ISBN
9784062853507
判型
新書
価格
定価:704円(本体640円)
ページ数
192ページ
シリーズ
講談社青い鳥文庫
電子版
発売日
2022年12月09日
JDCN
06A0000000000590722Y
初出
1995年に講談社から単行本として刊行された。青い鳥文庫収録にあたり、写真、イラストを新しくした。
著者紹介
●著者/富山和子(とみやま・かずこ) 群馬県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。立正大学名誉教授。日本福祉大学客員教授。評論家。主な著書に『日本の米』『水と緑と土』(中公新書)『水の文化史』『日本再発見 水の旅』(文芸春秋)がある。児童向けには、『川は生きている』『道は生きている』『森は生きている』『お米は生きている』『海は生きている』『びわ湖』(以上すべて講談社)がある。『海は生きている』は、青少年読書感想文全国コンクール課題図書にも選ばれた。川、道、森、お米、海と続く、「生きている」シリーズは、日本の自然と人々の営みをわかりやすく説いた児童向けノンフィクション作品としてロングセラーとなっている。
●イラスト/大庭賢哉(おおば・けんや) 神奈川県に生まれる。児童書のさし絵・漫画・装画などで活躍中。さし絵作品に「ティーン・パワーをよろしく」シリーズ(講談社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、『やすしのすしや』(文研出版)、『ぼくの夏休み革命』(国土社)、『旅するウサギ』 (小峰書店)、漫画作品に『トモネン』(宙出版)などがある