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藤原道長の日常生活
フジワラミチナガノニチジョウセイカツ
- 著: 倉本 一宏

「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたる事も無しと思へば」――栄華をきわめた人物の知られざる実像に迫る!
平安貴族の過酷な政務とは? 下級官人、女官たちの人心を掌握する術とは? 物忌、穢、怪異、怨霊といかに向き合ったか?
権力者が綴った世界最古の自筆日記から、その日常や内面を探り、平安という時代の精神を読む一冊。
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目次
序 章 道長と『御堂関白記』
1 道長の略歴/2 『御堂関白記』とは
第一章 道長の感情表現
第二章 道長の宮廷生活
1 人事と政務/2 儀式について/3 贈与と貸与/4 国際関係
第三章 道長と家族
1 入内する姫たち/2 二人の妻と子女たち
第四章 道長の空間
1 内裏/2 邸第と別業/3 寺社
第五章 京都という町
1 災害/2 京都事件簿
第六章 道長の精神世界
1 信仰/2 夢想/3 物忌と触穢/4 怪異/5 物怪と怨霊/6 病悩と治療/7 出家・死・葬送
おわりに 道長の実像
書誌情報
紙版
発売日
2013年03月15日
ISBN
9784062881968
判型
新書
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
2196
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
倉本一宏(くらもと かずひろ) 1958年三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業後、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学。主な著書に、『摂関政治と王朝貴族』『一条天皇』『壬申の乱』『平安貴族の夢分析』『持統女帝と皇位継承』(いずれも吉川弘文館)、『三条天皇』(ミネルヴァ書房)。講談社学術文庫に『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』『藤原行成「権記」全現代語訳』(いずれも全三巻)がある。