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昭和陸軍全史 1 満州事変
ショウワリクグンゼンシマンシュウジヘン
- 著: 川田 稔

日本を破滅へと導くことになった陸軍の独断専行という事態はなぜおこったのか? 彼らはいかなる思想の元に行動していたのか? 日本陸軍という日本の歴史においても特異な性質を持った組織がいかに形成され、そしてついには日本を敗戦という破滅に引きずり込みながら自らも崩壊に至ったかのプロセスを描く3部作の第1巻。少壮エリート軍人層による組織内での下克上、その結果としての満州事変から政党政治の終焉までを描く。
日本を破滅へと導くことになった陸軍の独断専行という事態はなぜおこったのか?
彼らはいかなる思想の元に行動していたのか?
日本陸軍という日本の歴史においても特異な性質を持った組織がいかに形成され、そしてついには日本を敗戦という破滅に引きずり込みながら自らも崩壊に至ったかのプロセスを描く3部作の第1巻。
少壮エリート軍人層による組織内での下克上、その結果としての満州事変から政党政治の終焉までを描く。
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目次
プロローグ───満州柳条湖鉄道爆破
第一章 満州事変への道
1 昭和初期政党政治と陸軍
2 張作霖爆殺事件後の政治と宇垣派の陸軍掌握
3 一夕会の形成
第二章 満州事変の展開──関東軍と陸軍中央
1 柳条湖事件までの陸軍中央
2 関東軍の軍事行動と陸軍中央の内訌──宇垣派首脳部と一夕会
3 満州統治をめぐる対立──独立自治政権か独立国家か
第三章 満州事変をめぐる陸軍と内閣の暗闘
1 朝鮮軍独断越境と若槻内閣
2 内閣・陸軍首脳部関係の安定化と国際環境
第四章 満蒙新政権・北満侵攻・錦州攻略をめぐる攻防
1 満蒙独立新政権の問題
2 北満進出と錦州攻撃をめぐる対立
第五章 若槻内閣の崩壊と五・一五事件
1 若槻民政党内閣の総辞職──安達内相による倒閣
2 犬養政友会内閣の成立と荒木陸相の就任──陸軍における権力転換
3 五・一五事件の衝撃──政党政治の終焉
4 国際連盟脱退と熱河作戦
第六章 永田鉄山の戦略構想──昭和陸軍の構想
1 国家総力戦認識と国家総動員論
2 常備兵力と戦闘法
3 国際連盟批判と次期大戦不可避論
4 資源自給論と対中国政策
第七章 石原莞爾の戦略構想──世界最終戦論
1 世界最終戦争と満蒙
2 満蒙領有と日米持久戦争
3 対米持久戦争計画について
4 永田構想と石原
エピローグ───満州事変から日中戦争・太平洋戦争へ
参考文献
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2014年07月18日
ISBN
9784062882729
判型
新書
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
2272
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2014年08月22日
JDCN
0628827200100011000B