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昭和陸軍全史 2 日中戦争
ショウワリクグンゼンシ2ニッチュウセンソウ
- 著: 川田 稔

日本を破滅へと導くことになった陸軍の独断専行という事態はなぜおこったのか?彼らはいかなる思想の元に行動していたのか?日本陸軍という日本の歴史上、特異な性質を持った組織がいかに形成され、そしてついには日本を敗戦という破滅に引きずり込みながら自らも崩壊に至ったかのプロセスを描く3部作の第2巻。統制派と皇道派の抗争と統制派の勝利、勝利を得た統制派の指導の下、日本が泥沼の日中戦争へと突入する過程を描く。
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目次
プロローグ───満州事変から日中戦争へ──永田鉄山・石原莞爾・武藤章
第一章 陸軍中央における派閥対立とその政策
1 陸軍省・参謀本部合同首脳会議と永田・小畑の対立
2 対中国戦略をめぐる対抗
3 日ソ不可侵条約と北満鉄道買収問題
第二章 派閥抗争の激化と永田軍務局長の暗殺
1 隊付青年将校の国家改造運動と陸軍中央
2 陸軍パンフレット『国防の本義と其強化の提唱』の発行
3 真崎教育総監の罷免と永田の遭難
第三章 二・二六事件と大陸政策の旋回(1)──永田の対中国戦略
1 華北分離工作
2 二・二六事件と皇道派・宇垣派の追放
第四章 二・二六事件と大陸政策の旋回(2)──石原の対中国戦略
1 参謀本部戦争指導課の新設と極東ソ連軍の増強
2 対ソ問題と石原戦争指導課長の国防戦略
3 華北分離工作の中止と対中国政策の転換
第五章 蘆溝橋事件と日中戦争の開始
1 蘆溝橋事件と拡大・不拡大の対立
2 華北総攻撃と戦線の拡大
3 華北から上海へ
第六章 日中戦争の展開
1 戦争の全面化と石原作戦部長の失脚
2 日中戦争をめぐる石原と武藤
3 上海から南京へ
第七章 日中戦争の行き詰まりと東亜新秩序
1 トラウトマン和平工作の失敗と戦線の膠着
2 東亜新秩序声明とその国際的反響
3 第二次世界大戦の開始と武藤章軍務局長の就任
エピローグ───武藤章と「大東亜生存圏」構想──太平洋戦争への道
参考文献
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2014年11月19日
ISBN
9784062882897
判型
新書
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
2289
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2014年12月26日
JDCN
0628828900100011000X