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あまりに野蛮な 下
アマリニヤバンナゲ
- 著: 津島 佑子

長い時間が経っても、たどりつけない悲しみ。
やがて物語は、深く静かに感動の海にすいこまれてゆく。
わたしたちは、それぞれに示されている道を辿り、
「人類の到るべき所」に向かう――
わたしたちの時間は、死によってしか閉じられない。
感動の第一級文学作品、ついに文庫化。
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書誌情報
紙版
発売日
2016年07月09日
ISBN
9784062903172
判型
A6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、『あまりに野蛮な 下』(講談社 2008年11月刊)を底本としました。初出は「群像」2006年9月号~2008年5月号です。
著者紹介
1947年3月30日~2016年2月18日 小説家。東京生まれ。白百合女子大学英文科卒。在学中より「文芸首都」同人となり、二十代で短篇が相次いで芥川賞候補になる。1976年『葎の母』で田村俊子賞、77年『草の臥所』で泉鏡花賞、78年『寵児』で女流文学賞、79年『光の領分』で野間文芸新人賞、83年「黙市」で川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で読売文学賞、89年『真昼へ』で平林たい子賞、95年『風よ、空駆ける風よ』で伊藤整文学賞、98年『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞・野間文学賞、2002年『笑いオオカミ』で大佛次郎賞等、文学賞多数受賞。 05年『ナラ・レポート』で芸術選奨文部科学大臣賞・紫式部賞。12年『黄金の夢の歌』で毎日芸術賞。13年『ヤマネコ・ドーム』は話題を呼んだ。