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親鸞 激動篇 下
シンランゲキドウヘン
- 著: 五木 寛之
雨乞いの法会を何とか切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、恵信らと平和な日々を迎えていた。越後で施療所を開設し、訪れる多くの人びとの相談を聞いた。やがて、法然上人が許されたという吉報にも接するが、親鸞は京へ上ることをためらい、そのうちに訃報が届く。「わたしは、独りになった。自分自身の念仏をきわめなければならない」。新たな決意をした親鸞の下に、関東からの誘いがかかったのはそんな折だった──。
目次
雨乞いの法会を何とか切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、恵信らと平和な日々を迎えていた。人びとの期待と法然の教えとの間で悩みながらも施療所を開設し、訪れる多くの人びとの相談を聞いた。やがて長男と次男を得、法然上人が許されたという吉報にも接する。「縁のある各地で念仏をひろめよ」との師の言葉を省みて、親鸞は京へ上ることをためらう。そうこうするうちに、法然上人の訃報が届く。「わたしは、独りになった。
自分自身の念仏をきわめなければならない」。新たな決意をして施療所の仕事に励む親鸞の下に、関東からの誘いがかかったのはそんな折だった──。
書誌情報
紙版
発売日
2012年01月13日
ISBN
9784062910071
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
330ページ
初出
この作品は、44紙での2011年1月1日から2011年12月11日までの連載に、加筆修正したもの。『北海道新聞、十勝毎日新聞、室蘭民報、釧路新聞、函館新聞、東奥日報、秋田魁新報、山形新聞、岩手日報、福島民報、茨城新聞、下野新聞、東京新聞、信濃毎日新聞、神奈川新聞、静岡新聞、中日新聞、岐阜新聞、新潟日報、富山新聞、北國新聞、北陸中日新聞、福井新聞、日刊県民福井、山梨日日新聞、京都新聞、大阪日日新聞、神戸新聞、日本海新聞、山陰中央新報、山陽新聞、中国新聞、山口新聞、徳島新聞、 同時収録作品に続く