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親鸞 激動篇 上
シンランゲキドウヘン
- 著: 五木 寛之
京の都を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷でもある越後の地に流されていた。一年の労役を済ませようとしていたころ、地元の民に崇められ、生き仏を称する、外道院の行列に出くわす。まるで世の中がひっくり返ったような、貧者、病者、弱者が連なる光景に、親鸞は衝撃を受ける。文字を知らぬ田舎の人びとに念仏の心を伝えよとの、法然上人の言葉が脳裡に去来し、親鸞は外道院と対面することを決意するが──。
目次
京の都を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷でもある越後の地に流されていた。一年の労役を済ませようとしていたころ、地元の民に崇められ、生き仏を称する、外道院の行列に出くわす。まるで世の中がひっくり返ったような、貧者、病者、弱者が連なる光景に、親鸞は衝撃を受ける。文字を知らぬ田舎の人びとに念仏の心を伝えよとの、法然上人の言葉が、親鸞の脳裡に去来する。「自分はなんのためにこの地へきたのか」。しばらくして労役を勤め終えたそのとき、親鸞はついに外道院と対面することを決意する。
書誌情報
紙版
発売日
2012年01月13日
ISBN
9784062910064
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
306ページ
初出
この作品は、44紙での2011年1月1日から2011年12月11日までの連載に、加筆修正したもの。『北海道新聞、十勝毎日新聞、室蘭民報、釧路新聞、函館新聞、東奥日報、秋田魁新報、山形新聞、岩手日報、福島民報、茨城新聞、下野新聞、東京新聞、信濃毎日新聞、神奈川新聞、静岡新聞、中日新聞、岐阜新聞、新潟日報、富山新聞、北國新聞、北陸中日新聞、福井新聞、日刊県民福井、山梨日日新聞、京都新聞、大阪日日新聞、神戸新聞、日本海新聞、山陰中央新報、山陽新聞、中国新聞、山口新聞、徳島新聞、 同時収録作品に続く