東京 下町山の手 1867-1923

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東京 下町山の手 1867-1923

トウキョウシタマチヤマノテセンハッピャクロクジュウナナカラセンキュウヒャクニジュウサン

講談社学術文庫

〈東京〉は、いつ生まれ、どう育ったのか。
江戸の残照を映す下町と、下町文化。
近代化を担った山の手と、山の手文化。
二つのせめぎあいと融けあいを軸として、
1867年から1923年まで―明治維新から関東大震災まで――モダン都市・東京へと変貌するさまをたどり、
江戸の香りが失われてゆく〈原・東京〉の姿を愛惜をこめて描く。
谷崎潤一郎、川端康成、永井荷風、三島由紀夫らを英訳し、源氏物語の英訳を完成させるなど数々の日本文学を世界に紹介した泰斗による東京論・近代日本論の名著。


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目次

はしがき
1 終末、そして発端
2 文明開化
3 二重生活
4 デカダンスの退廃
5 下町 山の手
6 大正ルック
訳者あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2013年11月12日

ISBN

9784062922043

判型

A6

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

通巻番号

2204

ページ数

432ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本は、1992年12月に筑摩書房より刊行。

著者紹介

著: エドワード・サイデンステッカー(エドワード・サイデンステッカー)

1921~2006年、アメリカ・コロラド州生まれ。海軍日本語学校で日本語を学び、海兵隊員として日本に進駐。コロンビア大学で修士号を取得したのち国務省に勤務。1947~50年に外交官として滞日中、東京大学にて日本文学を専攻。日本文学を講じてコロンビア大学教授などを歴任した。谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫らの作品を英訳し、1975年には『源氏物語』を英訳を完成させる。2006年、日本に永住すべく東京・湯島を生活の拠点としたが、翌年に死去。 ○主な著書: 『現代日本作家論』佐伯彰一訳、1964年。 『異形の小説』安西徹雄編訳、1972年。 『湯島の宿にて』安西徹雄訳、1976年。 『源氏日記』安西徹雄訳、1980年。 『日本人とアメリカ人』海老根宏編注、1978年。 『私のニッポン日記』安西徹雄訳、1982年。 『流れゆく日々 サイデンステッカー自伝』安西徹雄訳、2004年。『谷中、花と墓地』2008年。 ○主な英訳書: 『蜻蛉日記』『細雪』『雪国』『伊豆の踊り子』『美しい日本の私』『山の音』『源氏物語』など。

訳: 安西 徹雄(アンザイ テツオ)

1933~2008年。松山市生まれ。愛媛大学文理学部、上智大学西洋文化研究科を経て、1967~68年、英国バーミンガム大学シェイクスピア研究所留学。上智大学教授を2003年まで務めた後は同大学名誉教授。専攻は英文学、シェイクスピア研究。演劇集団「円」を拠点にシェイクスピア作品の訳者・演出家としても活躍した。 ○主な著書: 『マキアヴェリの世界 欲望の人間学』1973年。 『シェイクスピア 書斎と劇場のあいだ』1978年。 『翻訳英文法 訳し方のルール』1982年(『英文翻訳術』ちくま学芸文庫)。 『シェイクスピア劇四〇〇年 伝統と革新の姿』1985年。 『彼方からの声 演劇・祭祀・宇宙 筑摩書房』2004年。 ○主な訳書: 『異形の小説』サイデンステッカー、1972年。 『私のニッポン日記』サイデンステッカー、1982年。 『リア王』シェイクスピア、2006年。 『ヴェニスの商人』シェイクスピア、2007年。 『マクベス』シェイクスピア、2008年。 『ハムレットQ1』シェイクスピア、2010年。

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