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明治医事往来
メイジイジオウライ
- 著: 立川 昭二

平均寿命三十年の時代、電灯がつき、陸蒸気が走り、煉瓦の家が立ち並ぶ繁栄の裏には汚濁、貧困、頽廃があった。栄養立国・衛生立国をめざす一方で、「女工哀史」らを蝕んだ結核や、娼婦を死に走らせた梅毒検査。そして、夏目漱石、岩倉具視、樋口一葉らを襲った病魔の数々――。死と病いを身近に抱えながら生きた有名無名の人々を綴る、明治への鎮魂曲。
平均寿命三十年の時代、電灯がつき、陸蒸気が走り、煉瓦の家が立ち並ぶ繁栄の裏には汚濁、貧困、頽廃があった。栄養立国・衛生立国をめざす一方で、「女
工哀史」らを蝕んだ結核や、娼婦を死に走らせた梅毒検査。そして、夏目漱石、岩倉具視、樋口一葉らを襲った病魔の数々――。死と病いを身近に抱えながら生きた有名無名の人々を綴る、明治への鎮魂曲。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年11月12日
ISBN
9784062922050
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
通巻番号
2205
ページ数
448ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2013年12月20日
JDCN
0629220500100011000A
初出
原本は、1986年に新潮社より刊行。
著者紹介
1927年生まれ。早稲田大学文学部卒業。北里大学名誉教授。専攻は医療史。1980年『死の風景』(朝日新聞社、講談社学術文庫)でサントリー学芸賞受賞。主な著書に『病気の社会史』『生と死の美術館』『愛と魂の美術館』(以上、岩波書店)、『臨死のまなざし』(新潮文庫)、『病いの人間史』(文春文庫)、『江戸人の生と死』(ちくま学芸文庫)などがある。
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