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光陰の刃(下)
コウインノヤイバゲ
- 著: 西村 健

財界の頂点と徒手空拳の宗教家。国を憂う気持ちは同じでも、團と日召の立場はあまりに対照的だった。戦争、震災を経て、社会不安が広がった時代に、日召は革命を目指して「一人一殺」を掲げ、体制の象徴・琢磨を狙う。吉川英治文学新人賞&大藪春彦賞受賞作家が、近代日本の転換点となった大事件を描き尽くす。
財界の頂点と徒手空拳の宗教家。国を憂う気持ちは同じでも、團と日召の立場はあまりに対照的だった。戦争、震災を経て、社会不安が広がった時代に、日昭は革命を目指して「一人一殺」を掲げ、体制の象徴・琢磨を狙う。吉川英治文学新人賞&大藪春彦賞受賞作家が、近代日本の転換点となった大事件を描き尽くす。
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目次
第九章 有明の海 明治二十七年~明治四十二年
第十章 大洗の海 大正十三年~昭和四年
第十一章 頂点へ 明治四十二年~昭和五年
第十二章 地下へ 昭和四年~昭和五年
第十三章 光陰の刃 昭和五年~昭和七年
終章
書誌情報
紙版
発売日
2018年02月15日
ISBN
9784062938600
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
448ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2018年02月15日
JDCN
06A0000000000014344R
初出
本書は2016年1月に小社より刊行された単行本を、文庫化にあたり、上・下巻に分冊しました。
著者紹介
1965年福岡県福岡市生まれ。6歳より同県大牟田市で育つ。東京大学工学部卒業。労働省(現・厚生労働省)に入省後、フリーライターになる。1996年、『ビンゴ』(講談社文庫)で作家デビュー。ノンフィクションやエンタテインメント小説を次々と発表する。2005年の『劫火(ごうか)』、2010年の『残火(のこりび)』でそれぞれ日本冒険小説協会大賞を受賞。2011年、『地の底のヤマ』で第30回日本冒険小説協会大賞、翌年同作品で第33回吉川英治文学新人賞を受賞する。2014年には『ヤマの疾風(かぜ)』で第16回大藪春彦賞を受賞。近著に『博多探偵ゆげ福完食!』『バスを待つ男』『最果ての街』などがある。