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地図の歴史 世界篇・日本篇
チズノレキシセカイヘンニホンヘン
- 著: 織田 武雄

文字よりも古い歴史をもつといわれる地図には、その時代の人々の世界観が描かれる。それは豊かな想像力と確かな科学や測量が融合した、時代の観念の具象化だった。世界と日本それぞれに、人類はどのような観念を地図に描き、そして現実の世界とつなげようとしてきたのか。斯界の泰斗が、興味深い数多くのエピソードに160点超の豊富な図版を交えてつづる地図の歴史。長く読み継がれてきた歴史地理学の入門書、待望の文庫化!
ⒸIkuko Matsumoto
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目次
世界篇
第1章 地図の起源
第2章 ギリシア・ローマ時代の地図
第3章 中世における世界図の退歩
第4章 近代地図のはじまり
第5章 地理的発見時代の地図
第6章 世界図における新大陸
第7章 メルカトルから近・現代地図へ
第8章 中国における地図の発達
日本篇
第1章 古代および中世の地図
第2章 近世初頭の世界図の発達
第3章 鎖国下の江戸時代の地図
第4章 蘭学と世界図
第5章 伊能忠敬の実測日本図の完成
第6章 北辺地方の探険と地図の発達
第7章 ヨーロッパの地図にあらわれた日本図の変遷
第8章 明治以降における近代地図の発達
書誌情報
紙版
発売日
2018年05月10日
ISBN
9784065117286
判型
A6
価格
定価:1,386円(本体1,260円)
通巻番号
2498
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2018年05月10日
JDCN
06A0000000000026627Y
初出
本書は、小社より講談社現代新書として1974年10月に刊行された『地図の歴史 世界篇』と同年11月に刊行された『地図の歴史 日本篇』を合本にしたものです。
著者紹介
1907~2006。京都帝国大学史学科卒業。関西学院大学、立命館大学、京都大学、関西大学で教授職を歴任。京都大学名誉教授、人文地理学会初代会長。専門は歴史地理学。文学博士。著書『世界の縮小』『古代地理学史の研究』『古地図の世界』『古地図の博物誌』のほか、『人文地理学概説』『人文地理学概論』『人文地理・地誌辞典』『地理ハンドブック』『日本古地図大成』など、多くの共編著がある。