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青空に飛ぶ
アオゾラニトブ
- 著: 鴻上 尚史

命の終わりは自分で決めるものじゃない。
人生に絶望した孤独な少年が出会ったのは、「不死身の特攻兵」と呼ばれた人だった。
過去と今と、「生きること」をめぐる奇跡の物語。
青空の下、中学二年の萩原友人は、屋上から飛ぶことを考えたいた。死んでしまえば、いじめは終わる--。そんな時出会ったのは、太平洋戦争時、特攻隊に選ばれ9回も出撃しながら生還したという人、佐々木友次だった。
「死ぬのが当然という状況で、どうして“生きよう”と思い続けられたんだろう」
佐々木が所属した陸軍万朶隊の物語、そして佐々木自身の言葉を前に、友人の傷ついた心は少しずつ前を向きはじめるが……。
時代を超えて「生きる」とは何かを問う、心揺さぶる感動の一作。
小説版『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』
ⒸShoji Kokami
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書誌情報
紙版
発売日
2019年08月09日
ISBN
9784065165805
判型
A6
価格
定価:814円(本体740円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2019年08月09日
JDCN
06A0000000000131441L
初出
本書は2017年8月に小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。作家・演出家・映画監督。大学在学中の1981年、劇団「第三舞台」を旗揚げする。'87年『朝日のような夕日をつれて'87』で紀伊國屋演劇賞団体賞、’94年『スナフキンの手紙』で岸田國士戯曲賞を受賞。2008年に旗揚げした「虚構の劇団」の旗揚げ三部作戯曲集「グローブ・ジャングル」では、第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した。著書に『あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント』『八月の犬は二度吠える』(ともに講談社文庫)、『青空に飛ぶ』、『不死身の特攻兵』(いずれも講談社)などがある。