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〈危機〉の正体
キキノショウタイ

暴発するテロ、迫るファシズム、広がるインターネットの闇、底なしの格差と貧困。
世界を覆う「見えない危機」の正体を見抜き、現代を生き抜くための最強の読解力を指南する。
〈危機とは、もともとギリシア語で峠とか分かれ道を意味する「クリシス」に由来する概念だ。分かれ道に関しては、選択を間違えると、とんでもない方向に進むことになり、目的地に到達することはできない。従って、われわれが危機について語るときは、単に危機という現象について、分析し、認識するだけでは不十分だ。危機から抜け出す処方箋についても考えなくてはならない。〉――佐藤優(まえがきより)
同時多発テロ/オウム真理教/官僚の不正/トランプ現象/北朝鮮の脅威/ヘイト言説/日米同盟/沖縄基地問題/外国人労働者受け入れ/相模原事件/子どもの貧困……
現代の危機を神学の知恵で読み解き、希望への処方箋を提示する。
(目次より)
1見えない危機の到来
2資本主義の暴走
3国家の本質
4格差社会を超えて
Ⓒ佐藤優/富岡幸一郎
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目次
1見えない危機の到来
2資本主義の暴走
3国家の本質
4格差社会を超えて
書誌情報
紙版
発売日
2019年10月30日
ISBN
9784065174340
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
242ページ
電子版
発売日
2019年10月29日
JDCN
06A0000000000150318H
初出
本書は「群像」2018年10月号、12月号、2019年2月号、5月号に、連続対談「「危機の時代」を読み解く」として掲載されました。
著者紹介
さとう・まさる 一九六〇年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。一九八五年、同志社 大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務な どを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア 外交の分野で活躍した。二〇〇五年に著した『国家の罠―外務省のラスプ ーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌二〇〇六年の『自壊する帝 国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。『獄中記』、 『私のマルクス』、『先生と私』、『人生のサバイバル力』ほか著書多数。
とみおか・こういちろう 一九五七年東京都生まれ。文芸評論家、関東学院大学国際文化学部比較 文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。一九七九 年、「意識の暗室 埴谷雄高と三島由紀夫」で第二二回群像新人文学賞評 論優秀作受賞。西部邁の個人誌「発言者」と後継誌「表現者」に参加し、 「表現者」編集長を務める。『戦後文学のアルケオロジー』、『内村鑑三 偉大 なる罪人の生涯』、『使徒的人間 カール・バルト』、『川端康成 魔界の文学』、 『生命と直観 よみがえる今西錦司』ほか著書多数。