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柄谷行人浅田彰全対話
カラタニコウジンアサダアキラゼンタイワ

1985年になされた最初の対談「オリエンタリズムとアジア」で、柄谷行人は「政治と離れた言説などはありえないということを、もう一度強調すべき時期にきて」いると言う。本書では、思想や芸術など多様な話題を次々繰り出しつつ、かならず世界そして日本はいかにあるべきかという問いかけに戻っていく。二人の知識人は縦横無尽に語り合うことを通して、読む者に思考と発言を続けることの重要性を訴えているのである。日本を代表する知識人二人が、自在に語りあった諸問題ーー解決にはほど遠くさらなる混迷に突き進む世界の現在を予見した、奇跡の対話集。
目次
オリエンタリズムとアジア
昭和の終焉に
冷戦の終焉に
「ホンネ」の共同体を超えて
歴史の終焉の終焉
再びマルクスの可能性の中心を問う
あとがき 浅田彰と私(柄谷行人)
Ⓒkojin karatani/akira asada
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目次
オリエンタリズムとアジア
昭和の終焉に
冷戦の終焉に
「ホンネ」の共同体を超えて
歴史の終焉の終焉
再びマルクスの可能性の中心を問う
あとがき 浅田彰と私(柄谷行人)
書誌情報
紙版
発売日
2019年10月10日
ISBN
9784065175279
判型
A6
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2019年10月11日
JDCN
06A0000000000150316F
初出
本書は『ダイアローグ 3』(1987年1月、第三文明社刊)、『ダイアローグ 4』(1991年12月、第三文明社刊)、「週刊ポスト」(1990年3月9日号)、『「歴史の終わり」を超えて』(1999年7月、中公文庫)、「SAPIO」(1994年6月23日号、7月14日号、7月28日号)、「文學界」(1998年8月号)を底本といたしました。
著者紹介
柄谷行人(からたに・こうじん)哲学者、批評家。1941年兵庫県生まれ。1969年、「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」で群像新人文学賞評論部門受賞。著書に、『マルクスその可能性の中心』、『日本近代文学の起源』、『批評とポストモダン』、『探究』、『トランスクリティーク』、『世界史の構造』、『哲学の起源』、『世界史の実験』他、共著に『大江健三郎 柄谷行人 全対話』他がある。
浅田彰(あさだ・あきら)批評家、経済学者、京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。1957年兵庫県生まれ。著書に『構造と力』、『逃走論』、『ヘルメスの音楽』、『映画の世紀末』他、共著に『天使が通る』(島田雅彦氏)、『ゴダールの肖像』(松浦寿輝氏)、『憂国呆談』(田中康夫氏)他、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』他がある。