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檸檬の棘
レモンノトゲ
- 著: 黒木 渚

孤高のミュージシャン、そして小説家。
魂の最新長編書き下ろし。
「十四歳。私は父を殺すことに決めた」
孤独と怒りを抱えた少女が、崩壊寸前の家族を捨て、
全寮制の中学校へ行くのは圧倒的なひらめきだった。
家を出て行った父と、それを受け止めた母、静かに悲しむ弟。
四人家族の輪から最初に抜けたのは、私。
それでも私は「父親」という存在にいつまでも囚われている。
許せない、苦しい、わかってほしい。
私は「特別な子ども」になりたかったーー。
「この話を書かずに、のうのうと作家人生を送れたら良かったのにーー黒木渚」
4年ぶりフルアルバム「檸檬の棘」同名小説、ついに刊行!
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書誌情報
紙版
発売日
2019年11月07日
ISBN
9784065177549
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
170ページ
著者紹介
宮崎県出身。大学時代に作詞作曲を始め、ライブ活動を開始。また、文学の研究にも没頭し、大学院まで進む。2012年、「あたしの心臓あげる」でデビュー。2014年、ソロ活動を開始。2017年、『自由律』限定盤Aの付録として書き下ろされた小説「壁の鹿」を初の単行本『本性』と同時に刊行し小説家としての活動も始める。他の著書に『鉄塔おじさん』『呼吸する町』などがある。