大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは

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電子あり

大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは

ダイブッシウンケイコウボウトホツガンシュソシテシャジツトハ

講談社選書メチエ

鎌倉時代の大仏師、運慶とはいかなる存在だったのか。
定朝を祖とする正系仏所三派中の奈良仏師に連なる運慶。
朝廷・幕府という二元的権力構造による時代の大きな変動期、
院・天皇・将軍・御家人など各種パトロン層の依頼を受けて
東大寺・興福寺の復興、円成寺・願成就院などの様々な造像に
関わった実情と、工房主宰者としての実力とは?
後に「霊験仏師」「天才」とも冠されることになる運慶の実像に迫る。


ⒸHiroki Shiozawa

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目次

第一章 造像と仏師
第二章 運慶論の形成と鎌倉時代彫刻史
第三章 「運慶作」の実情――仏像の制作と工房
第四章 背景としての社会構造と造像及び仏師――運慶はいかなる存在か
第五章 鎌倉新様式とは――「写実的」表現と本覚思想
第六章 運慶の事績上の問題点

書誌情報

紙版

発売日

2020年09月11日

ISBN

9784065211656

判型

四六

価格

定価:1,925円(本体1,750円)

通巻番号

732

ページ数

272ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

電子版

発売日

2021年04月30日

JDCN

06A0000000000324990T

著者紹介

著: 塩澤 寛樹(シオザワ ヒロキ)

1958年、愛知県生まれ。1982年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。 現在、群馬県立女子大学教授。博士(美学、慶應義塾大学)。専門は日本美術史、日本彫刻史。特に鎌倉時代の仏教彫刻史、肖像彫刻史の研究を深めている。 主な著書に『鎌倉時代造像論――幕府と仏師』『鎌倉大仏の謎』『仏師たちの南都復興』(以上、吉川弘文館)などがある。共監修に「日本の仏像」1ー50号(講談社)がある。

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