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男性性の探究
ダンセイセイノタンキュウ
- 著: ラファエル・リオジエ ,
- 訳: 伊達 聖伸

ひとりの男性として自分は何が語れるだろうか?
#MeToo運動をきっかけに覚えた、男性としての居心地の悪さ、動揺、そして目覚め。
フランスの哲学者・宗教社会者である著者が、男性支配の構造と、その解体を語る。
リオジエが問題視するのは、女性の身体に向けられる男性の視線である。歴史的・社会的・文化的に培われてきたこの眼差しが、女性を客体化(objectiver)し、もの(objet)として所有すること、資本として蓄積することを可能にしてきた。そのようにして男性優位の構造が形作られてきた。そこに問題の核心がある。(「訳者解説」より)
ⒸKiyonobu Date
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書誌情報
紙版
発売日
2021年03月31日
ISBN
9784065227268
判型
小B6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
178ページ
電子版
発売日
2021年03月30日
JDCN
06A0000000000293991V
著者紹介
1967年生まれ。フランスの宗教やライシテ(政教分離)を専門とする哲学者・宗教社会学者。エクサンプロヴァンス政治学院教授。パリの国際哲学コレージュでも教鞭をとる。#MeToo運動をきっかけに感じた問題意識から二〇一八年、本書を刊行、フランス国内外で話題を呼ぶ。ジャン・ボベロとの共著に『〈聖なる〉医療』(伊達聖伸・田中浩喜訳、勁草書房)がある。
東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は宗教学、フランス語圏地域研究。1975年仙台市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。フランス国立リール第三大学博士課程修了(Ph.D.)。2011年、『ライシテ、道徳、宗教学』(勁草書房)でサントリー学芸賞、渋沢・クローデル賞などを受賞。他の著書に『ライシテから読む現代フランス』(岩波新書)、編著に『ヨーロッパの世俗と宗教』(勁草書房)、共編著に『社会統合と宗教的なもの』(白水社)、共訳書にジャン・ボベロ、ラファエル・リオジエ『〈聖なる〉医療』(勁草書房)がある。