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パンとサーカス
パントサーカス
- 著: 島田 雅彦

政治的関心を失った民衆には、食料(パン)と見世物(サーカス)を与えておけば支配は容易い。
戦争、犯罪、天災、疫病――どれもがサーカスとなる。
不正隠蔽の犠牲となった父親の復讐を果たすため、CIAエージェントになった男は、
日・米両政府の表と裏を巧みに欺き、いつしか日本国民の仇をとる。
ヤクザの二代目、右翼のフィクサー、内部告発者、ホームレス詩人……
世直しか、テロリズムか? 諦めの横溢する日本で、いざ、サーカスの幕が上がる!
「私の暴走にどうかお付き合いください」 ――島田雅彦
メディアやSNSで話題沸騰! 続々重版!
いま、もっとも読まれている”政治小説(エンターテインメント)”
日米同盟という名の永続占領から自由日本を開放する
革命戦士たちの叙事詩 ――前川喜平
スケールの大きな謀略小説であり、極辛の政治風刺劇であり、
極太のエンターテインメントである ――鴻巣友季子
パンとサーカスさえ与えておけば国民はおとなしくしているなんて思っているヤツらに
一泡吹かせたい ――永江 朗
私たちが夢想する革命に立ち上がる主人公に
快哉を叫んだ! ――立川談四楼
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書誌情報
紙版
発売日
2022年03月24日
ISBN
9784065268742
判型
四六
価格
定価:2,750円(本体2,500円)
ページ数
562ページ
初出
本書は、2020年7月31日~2021年8月29日に、北海道新聞、東京新聞、中日新聞、西日本新聞の各紙にて連載された内容を、加筆、修正のうえ刊行したものです。
著者紹介
1961年、東京都生れ。東京外国語大学ロシア語学科卒。 1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。1984年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、2016年『虚人の星』で毎日出版文化賞、2019年『君が異端だった頃』で読売文学賞を受賞。著書は『天国が降ってくる』『僕は模造人間』『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』『フランシスコ・X』『佳人の奇遇』『徒然王子』『悪貨』『カタストロフ・マニア』『スノードロップ』『スーパーエンジェル』など多数。