パンとサーカス

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パンとサーカス

パントサーカス

講談社文庫

日本を“奪回”するために戦う
テロリストたちの冒険譚(エンターテインメント)

戦後日本が抱え込んでいるトラウマである「アメリカの属国」という屈辱的なステイタスから身をふりほどき、
国家主権の回復、「自由日本」の創建をめざして戦うテロリストたちの冒険譚なんですから、痛快でないはずがない。
(略)今の日本人にもっとも必要なのは秩序を紊乱することができるほどの想像力の暴走である。
島田さんはそう考えてこの小説を書いた。(内田 樹「解説」より)

世直しか、テロリズムか?
壮大な政治冒険小説。

父の復讐のためCIAエージェントになった男は、日米両政府の表と裏を巧みに欺き「その時」が訪れるのを待つ。
親友のヤクザ二代目、聖母のごとき介護ヘルパー、ホームレス詩人、告発者、大物フィクサーらが集い引き起こされるのは世直しか、テロリズムか?
いざ、サーカスの幕が上がる。壮大な政治冒険小説(エンターテインメント)。


ⒸMasahiko Shimada 2024

目次

第一部
1 スクールデイズ
2 花咲く乙女たちの陰で
3 CIAと私
4 放蕩息子の帰還
5 信仰と懺悔
6 モグラ探し
7 口寄せ
8 面従腹背
9 J1とJ2
10 笛吹きを守れ
第二部
11 サーカス開幕
12 イソノミア
13 強制送還
14 自由日本
15 地獄の季節
16 大きな政治的勝利の物語
17 密航と密謀
18 奉仕と反逆
19 私を信じる者は死なない
20 忠実な裏切り者
21 スクラップ・アンド・ビルド
22 寝返りと聖体拝領
23 エピローグ
解説 内田 樹

書誌情報

紙版

発売日

2024年10月16日

ISBN

9784065369654

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

656ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2024年10月16日

JDCN

06A0000000000835419S

初出

本書は小社より2022年3月に単行本として刊行されました。

著者紹介

著: 島田 雅彦(シマダ マサヒコ)

1961年、東京都生れ。東京外国語大学ロシア語学科卒。'83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。'84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、'92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、'16年『虚人の星』で毎日出版文化賞、'20年『君が異端だった頃』で読売文学賞を受賞。’22年に紫綬褒章受章。著書は『天国が降ってくる』『僕は模造人間』『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』『フランシスコ・X』『佳人の奇遇』『徒然王子』『悪貨』『カタストロフ・マニア』『スノードロップ』『スーパーエンジェル』『時々、慈父になる。』など多数。

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