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日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか
ニホンノキコウヘンドウ5000マンネンシシキノアルキコウハイカニシテタンジョウシタノカ

日本の気候は、5000万年前の超温暖期から3000万年前の寒冷化、2300万年前のモンスーン開始による梅雨の誕生、エルニーニョ多発の時代、260万年前の氷期など、さまざまな変化を経験してきた。そうしたなかで、日本は列島を形成し、日本特有の温暖湿潤で美しい四季をもつ気候となってきた。5000万年前には大陸の一部だった日本が、大陸から分かれ始めたのは約4000万年前、日本列島が現在の位置になったのは約1500万年前だが、その長い時代の変遷の中で、日本の気候はどのように変化してきたのだろうか? 気候は、日本だけでは語ることはできない。日本の気候の成立には、ヒマラヤ山脈の誕生によるモンスーンの開始や黒潮と対馬海流の成立も大きく関わっている。本書では、地球全体の気候変動、日本列島の地質学的な変化と気候の変化を関連づけて明らかにしていく。
主な内容
第1章 超温暖期とその後の寒冷化 日本列島以前の気候
第2章 モンスーン時代の到来 梅雨の始まり
第3章 日本列島誕生と気候への影響
第4章 地球温暖化アナロジーの時代
第5章 第四紀氷河時代の日本
第6章 日本特有の気候の成立
Ⓒ佐野貴司/矢部 淳/齋藤めぐみ
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書誌情報
紙版
発売日
2022年09月15日
ISBN
9784065293874
判型
新書
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
2212
ページ数
272ページ
シリーズ
ブルーバックス
電子版
発売日
2022年09月14日
JDCN
06A0000000000545427L
著者紹介
1968年、静岡県生まれ。1997年、東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、国立科学博物館地学研究部鉱物科学研究グループ長。専門は火山学および岩石学で、主な研究対象は超巨大火山。
著: 矢部 淳(ヤベ アツシ)
1997年、筑波大学大学院地球科学研究科修了。博士(理学)。福井県立博物館、福井県立恐竜博物館研究員を経て、国立科学博物館地学研究部生命進化史研究グループ 研究主幹。専門は地球科学、古植物学。
2003年、東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、東京農工大学工学部非常勤講師を経て、国立科学博物館地学研究部環境変動史研究グループ。専門は、珪藻化石、おもに淡水のもの。
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