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増補改訂版 ふたりのトトロ ―宮崎駿と『となりのトトロ』の時代―
ゾウホカイテイバンフタリノトトロミヤザキハヤオトトナリノトトロノジダイ
- 著: 木原 浩勝

『となりのトトロ』公開35周年記念
楽しく作る
世界中で愛される『トトロ』誕生秘話
制作資料80ページ超大幅増補
新資料で明かされる『ラピュタ』の完成秘話!!
『火垂るの墓』の制作初期!!
……今年2023年はこの『トトロ』の初公開から35年の節目に当たる年です。
ワンポイントリリーフで設けられた小さなスタジオジブリ第2スタジオで誕生した映画が、これ程世界の人々から愛される作品になると誰が想像したでしょう……。(文庫版あとがきより)
「木原君、二人で『トトロ』を始めます」
前作『天空の城ラピュタ』公開後、宮崎駿監督が新任制作デスクの背中を叩いて言った。
それが始まりだった。
伝説のスタジオジブリ第2スタジオで、世界中を虜にした名作『となりのトトロ』はいかにして生まれたのか?
新資料とともに明かす感動のノンフィクション!
ⒸHirokatsu Kihara 2018
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目次
プロローグ
第1章 トトロ前夜
第2章 「木原君は逃げるんですか?」製作開始決定
第3章 「どちらのサツキがいいですか?」宮崎さんキャラクターを作り始める
第4章 「この作品は楽しく作ってください」宮崎さん命を下す
第5章 「このお面をかぶって授賞式に出てくれませんか」記者会見とアニメグランプリ騒動
第6章 「そんなことをやって完成しますか?」宮崎さん顔を曇らせる
第7章 「すみません。長くなります」宮崎さん頭を下げる
第8章 「木原君……どう思いますか?」宮崎さん少し悩む
第9章 「トトロは楽しくなります」茶カーボン奮闘記
第10章 「これは本当に大変な仕事でした」宮崎さん動画の作業に感謝する
第11章 「強化キャンプに行きましょう!」宮崎さん決断す
第12章 「こんなに追い詰めたんですから……」宮崎さん笑う
第13章 『となりのトトロ』ゆく年くる年
第14章 「トトロが自分で思いついたんです」宮崎さん上機嫌で笑う
第15章 「トトロはやはりこれでいいんです」宮崎さん納得する
ちょっと長くて勝手なエピローグ・追記
巻末資料
文庫版あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2023年10月13日
ISBN
9784065329429
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
ページ数
432ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2023年10月13日
JDCN
06A0000000000715104C
初出
本書は2018年9月に刊行された単行本に加筆・修正し、文庫としました。
著者紹介
木原浩勝(きはら・ひろかつ) 1960年、兵庫県生まれ。大阪芸術大学卒業。'83年、アニメ制作会社トップクラフト、パンメディアを経て設立したてのスタジオジブリに入社。「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などの制作に関わる。'90年、スタジオジブリ退社後、『新・耳・袋』で作家デビュー。以降、「新耳袋」「九十九怪談」「現世怪談」などのシリーズ作品、『禁忌楼』などの怪談作品を発表している。また、怪談トークライブ「新耳袋」やラジオ番組「怪談ラヂオ~怖い水曜日」なども好評を博している。その他、書籍・ムックの企画・構成・執筆も行い、『空想科学読本』『このマンガがすごい!』『ゴジラ 東宝特撮未発表資料アーカイヴ』などの作品がある。「モノ作り」に関する講演活動を日本のみならず海外でも広く行っている。