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テンプレート式 理系の英語論文術 国際ジャーナルに学ぶ 伝わる論文の書き方
テンプレートシキリケイノエイゴロンブンジュツコクサイジャーナルニマナブツタワルロンブンノカキカタ
- 著: 中山 裕木子

論文を英語で書くことになった。何から手をつけよう。日本語で書いてから英訳するか、英語で直接書くか。精度が高まったといわれる人工知能(AI)を使った機械翻訳で英語に翻訳しようかとも考えるが、出力結果が正しいかどうか判断しづらい。
本書は、このような悩みを抱える理系研究者を対象としています。ネイティブ話者にひけをとらず、かつネイティブにも非ネイティブにも伝わりやすい英語論文の書き方を、「アブストラクト」と「タイトル」に焦点をあてて解説しており、非ネイティブの英語話者が、国際ジャーナルに論文を投稿するのに必要な英文ライティングスキルを最短で習得することを目的としています。(まえがきより)
日本人が英語の論文を書く際に、どのような問題があるのか? そこで、長年、理系の英語論文の校正・さまざまな大学(理系)での英語論文執筆を講義してきた著者が、そのコツを伝授します。
★本書では、「国際ジャーナル」に掲載された、インパクトファクター(論文引用回数)の高い論文を実例として掲載し、意図がはっきりと伝わるシンプルな英語論文の執筆を目ざします
★さらに中盤以降では、理系論文のさまざまな場面で使われる内容に即した「テンプレート」を掲載します。書きたい論文の内容がきまれば、テンプレートを用いることで、容易に「明確な」英語論文が作成できるという実践的な内容になります。
★また、現在では一般的になりつつある「機械翻訳」を利用したさいの注意するべき点や上手な使い方までも伝授します
この一冊を手元に置けば、迷わず、読み手の目を惹く、本当に「伝わる」英語論文が書ける!
Ⓒ中山 裕木子
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目次
目次
Foreword: 効果的な英語論文を効率的に書くために
第1章 論文タイトルとアブストラクトの役割
1.1 キーワードで読み手を捉えるタイトル
1.2 研究のエッセンスを提示するアブストラクト
【基本のテンプレート】
・タイトルとアブストラクトのブラッシュアップ
第2章 陥りやすい難解な文構造
2.1 仮主語It is構文
2.2 There is/are構文
2.3 文頭に出る句
2.4 主語から遠い動詞
2.5 受動態
・時制3種を理解しよう
第3章 ありがちな基本の不具合
3.1 数と冠詞の不具合
3.2 話し言葉
3.3 非具体的な動詞
3.4 著者の意見の不具合
・「考えている」を英語で表現する
第4章 気付きにくい不適表現
4.1 過去形の多用
4.2否定表現の多用
4.3複文の多用
4.4 文中で変わる主語
4.5 接続語の多用
・論文で使う3つの文型SV・SVC・SVO
第5章 最適なキーワードの配置【テンプレート1 タイトル】
5.1 キーワードを前置詞でつなぐ
・スタイルガイドのすすめ
5.2 動名詞と動詞の名詞形
・タイトルに冠詞を使うかどうか
5.3 分詞でつなぐ
・タイトルの大文字・小文字
5.4 サブタイトルの付けかた
・文章のタイトルや疑問文のタイトルを使うべきか
第6章 円滑な背景紹介【テンプレート2 アブストラクト:研究の背景】
6.1 主題の紹介
・「近年」は現在形でnowadays、現在完了形でrecently
6.2 研究限界の提示
・便利な例示表現 includingとsuch as
第7章 研究内容の詳細説明【テンプレート3 アブストラクト:研究内容】
7.1 今回の研究
7.2 手法の説明
・付帯状況のwith
第8章 知見の効果的な提示【テンプレート4 アブストラクト:考察】
8.1 結果の提示
・コロンとセミコロンの使い方
8.2 推論
・助動詞で表す
8.3 研究の示唆・今後
・requireで開始してenableで終えるアブストラクト
第9章 全体の流れの改善【テンプレート5 文と文の結びつき】
9.1 主語で結束を高める
・文頭と文末の分詞構文
9.2 読みやすく文を長くする
・限定するのがおすすめ―因果関係を表す別の方法
9.3 接続語
・副詞で表す著者の気持ち
第10章 機械翻訳ツールの活用方法
10.1 機械翻訳文の特徴
・ChatGPTに英語プレゼンの準備を手伝ってもらう
10.2 出力結果のブラッシュアップ
・機械翻訳の活用ステップ
Afterword: 明快な英語で世界への扉を開こう
さくいん
書誌情報
紙版
発売日
2023年09月21日
ISBN
9784065333648
判型
新書
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
2240
ページ数
320ページ
シリーズ
ブルーバックス
電子版
発売日
2023年09月20日
JDCN
06A0000000000704971Y
著者紹介
株式会社ユー・イングリッシュ代表取締役、一般社団法人日本能率協会JSTC技術英語委員会専任講師。特許をはじめとした各種技術文書の翻訳と英語論文の校閲を業としつつ、各種教育機関や企業で技術英語の指導にあたっており、京都大学、神戸大学、同志社大学ほかで論文英語の指導経験を有する。著書に『技術系英文ライティング教本』(日本能率協会マネジメントセンター)、『会話もメールも英語は3語で伝わります』(ダイヤモンド社)、『英語論文ライティング教本』(講談社)、『英語の技術文書』(研究社)、『和訳と英訳の両面から学ぶテクニカルライティング』(講談社・共著)ほか、訳書に『ACSスタイルガイド アメリカ化学会 論文作成の手引き』(講談社)がある。非常勤講師として勤務する神戸大学農学部 食料環境システム学科 生産環境工学コースでBest Teacher Award受賞(2020年)。
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