ショットとは何か 実践編

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電子あり

ショットとは何か 実践編

ショットトハナニカジッセンヘン

文芸(単行本)

「この書物には、その著者による『これこそ映画だ』という呟きがみちている(あとがきより)

映画批評の最高峰と称されるグリフィス論、ヒッチコックのショット分析からゴダール、イーストウッド、侯孝賢、ヴェンダース論に書き下ろし「殺し屋ネルソン」論まで。単行本未収録作17本を収めた、蓮實映画批評ベスト・オブ・ベスト!

収録作――『殺し屋ネルソン』――あるいはこの上なく不自然な自然さについて/単純であることの穏やかな魅力 D・W・グリフィス論/防禦と無防備のエロス――「断崖」の分析/周到さからもれてくるもの ヒッチコックの『めまい』の一シーン分析/囁きと銃声 ルキノ・ヴィスコンティの『イノセント』/緋色の襞に導かれて ロベール・ブレッソンの『ラルジャン』/揺らぎに導かれて――グル・ダット讃――/エリック・ロメール または偶然であることの必然/透明な痛みのために 『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』/孤独と音響的宇宙 クリント・イーストウッドの西部劇/彷徨える断片の確かな痕跡について ジャン=リュック・ゴダール監督『イメージの本』/寡黙なイマージュの雄弁さについて――侯孝賢試論――/静穏な透明さを超えて――エドワード・ヤン監督『クーリンチェ少年殺人事件』/ガラスの陶酔――ヴィム・ヴェンダース論/「撮る」ことの成熟、あるいはその理不尽な禁止について――『アネット』をめぐって/「冒険」について――ペドロ・コスタ試論――/『燃える平原児』 見るものから言葉という言葉を奪う この知られざる傑作について


ⒸShigehiko Hasumi

目次

『殺し屋ネルソン』――あるいはこの上なく不自然な自然さについて/単純であることの穏やかな魅力 D・W・グリフィス論/防禦と無防備のエロス――「断崖」の分析/周到さからもれてくるもの ヒッチコックの『めまい』の一シーン分析/囁きと銃声 ルキノ・ヴィスコンティの『イノセント』/緋色の襞に導かれて ロベール・ブレッソンの『ラルジャン』/揺らぎに導かれて――グル・ダット讃――/エリック・ロメール または偶然であることの必然/透明な痛みのために 『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』/孤独と音響的宇宙 クリント・イーストウッドの西部劇/彷徨える断片の確かな痕跡について ジャン=リュック・ゴダール監督『イメージの本』/寡黙なイマージュの雄弁さについて――侯孝賢試論――/静穏な透明さを超えて――エドワード・ヤン監督『クーリンチェ少年殺人事件』/ガラスの陶酔――ヴィム・ヴェンダース論/「撮る」ことの成熟、あるいはその理不尽な禁止について――『アネット』をめぐって/「冒険」について――ペドロ・コスタ試論――/『燃える平原児』 見るものから言葉という言葉を奪う この知られざる傑作について
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2024年03月20日

ISBN

9784065342695

判型

四六変型

価格

定価:2,750円(本体2,500円)

ページ数

384ページ

電子版

発売日

2024年03月19日

JDCN

06A0000000000749849Q

初出

『殺し屋ネルソン』――あるいはこの上なく不自然な自然さについて…書き下ろし、単純であることの穏やかな魅力 D・W・グリフィス論…「季刊リュミエール」1986.12.10、防禦と無防備のエロス――「断崖」の分析…「シネアスト 映画の手帖」1985.7.10、周到さからもれてくるもの ヒッチコックの『めまい』の一シーンの分析…「ルプレザンタシオン」1992.4.20、囁きと銃声 ルキノ・ヴィスコンティの『イノセント』…「季刊リュミエール」1987.12.20、緋色の襞に導かれて ロベール・ブレッソンの『ラルジャン』…「季刊リュミエール」1986.9.20、揺らぎに導かれて――グル・ダット讃――…「グル・ダット傑作選 DVD-BOX」(解説リーフレット『55年夫妻』に封入)2007.5.26 紀伊國屋書店、エリック・ロメール または偶然であることの必然…「ユリイカ」2002.11.1、透明な痛みのために 『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』…「季刊リュミエール」1985.12.20、孤独と音響的宇宙 クリント・イーストウッドの西部劇…「ユリイカ」2009.4.27、彷徨える断片の確かな痕跡について ジャン=リュック・ゴダール監督『イメージの本』…「イメージの本」パンフレット 2019.4.20 コムストック・グループ、寡黙なイマージュの雄弁さについて――侯孝賢試論――…「文學界」2006.2.7、静穏な透明さを超えて――エドワード・ヤン監督『クーリンチェ少年殺人事件』…フィルムアート編「エドワード・ヤン――再考/再見」2017.8.25 フィルムアート社、ガラスの陶酔――ヴィム・ヴェンダース論…「季刊リュミエール」1985.9.20、「撮る」ことの成熟、あるいはその理不尽な禁止について――『アネット』をめぐって…『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』2022.3.26 フィルムアート社、「冒険」について――ペドロ・コスタ試論――…「新潮」2008.4.7、『燃える平原児』 見るものから言葉という言葉を奪うこの知られざる傑作について…「ストレンジャーマガジン 005」2023.1.20。

著者紹介

著: 蓮實 重彦(ハスミ シゲヒコ)

仏文学者、映画批評家、文芸批評家、小説家。1936年、東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。78年、『反=日本語論』で読売文学賞、89年、『凡庸な芸術家の肖像』で芸術選奨文部大臣賞、2016年、『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドールを受章する。著書に『夏目漱石論』『表層批評宣言』『映画論講義』『「ボヴァリー夫人」論』『ショットとは何か』『ジョン・フォード論』他多数がある。

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