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激昂がんぼ(4)
ブチギレガンボ

総務省のキャリア官僚・二宮は、二流大卒というコンプレックスを抱えながらも、出世への情熱を胸に秘め、地元の広島県庁に出向していた。一方、同じ広島県の芸南市――「神崎シークレットサービス」の看板を掲げ、裏では事件屋として頭角をあらわしている若きフィクサー・神崎がいた。「がんぼ」とは、広島の方言で「乱暴者」「やんちゃ」「悪いやつ」という意味。裏の世界の活躍を描いた前作『極悪がんぼ』の主人公・神崎と、表舞台に生きる二宮が交わるとき、新たな「がんぼ」が誕生する!
総務省では、人事の内示が迫っていた。事務次官候補・財政局長のイスをめぐる、二宮のボス・田中行政局長と大外大臣官房長の一騎打ちが今回のメインレースである。結果は田中の負け。それに伴い、二宮もまた出世コースから外されてしまう。組織の人事は絶対――。二流大卒のハンデがありながらも、あえて上を目指してきた二宮は、人事を覆すべく、神崎、金子とともに大外サイド失脚の絵図を画策していく……!
Ⓒ田島隆/東風孝広
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目次
扉は開き、また閉まるもの。
恐怖の出世レース。
決断には、感情が邪魔をする時がある。
燃え上がれ、野望!
作戦が男の人生をあやつる。
張りつめた糸。
策がなければ攻めてはいけない。
自ら前に進めば退路は断たれる。
臨戦態勢へ突入。
キャリアの意地、地方の論理。
弱いところから、まず攻めよ。
書誌情報
紙版
発売日
2011年10月21日
ISBN
9784063523867
判型
B6
価格
定価:608円(本体553円)
ページ数
208ページ
シリーズ
イブニングKC
電子版
発売日
2012年05月11日
JDCN
0635238600100011000D
初出
『イブニング』2011年8月号~16号、18号、19号
著者紹介
1972年広島県呉市生まれ。高校を卒業後、設計・製図会社に就職するが「漫画家になる」と社長に宣言し、1年で退職。96年(24歳)、従兄弟の田島隆氏の紹介により青木雄二氏に出会い、大阪を出ることを決意。半年間『ナニワ金融道』の作画を手伝う。98年(25歳)、処女作『五番街』で週刊ヤングマガジンのちばてつや賞ヤング部門入賞。99年5月、モーニングにて『カバチタレ!』の連載を開始。2001年8月よりイブニングにて『極悪がんぼ』の連載を開始。05年7月よりモーニングにて『特上カバチ!!』の連載を開始し、現在にいたる。大阪府大阪市在住。
原作: 田島 隆(タジマ タカシ)
1968年広島県呉市生まれ。高校を中退して以降、独立して生計を営み、トラック運転手、花屋、クリーニング屋、ビル清掃業、営業マン、新聞配達など約30種の職を経験した。20歳のとき法律家を志し、司法書士補助者を経て、1991年、海事代理士試験に合格。呉市に田島海事法務事務所を開業、現在まで海事代理士・行政書士として法律実務に携わる。1999年よりモーニングにて『カバチタレ!』の連載を、2001年よりイブニングにて『極悪がんぼ』の連載を開始。2005年7月より『特上カバチ!!』の連載を開始し、現在にいたる。広島県在住。