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平安の気象予報士 紫式部-『源氏物語』に隠された天気の科学
ヘイアンノキショウヨホウシムラサキシキブゲンジモノガタリニカクサレタテンキノカガク
- 著: 石井 和子

『源氏物語』の新しい読み解き方、発見!!
男女の出会いも別れも、今以上にお天気次第の平安時代。紫式部の驚くほど正確な気象センスが、『源氏物語』を支えていた!天気から読むと、古典はさらに面白い!!
・温暖な気候が物語を生んだ
・暑さに弱かった? 光源氏
・寒さに強い遺伝子を持つ平安人
・京都はマラリアの天国だった
・パズルのような「夕顔」の帖
・源氏の嘆きと時雨
・平安貴族は雨がお嫌い
・油断大敵、天気の急変で失脚も
・不倫発覚に梅雨末期の大雷雨
・「野分」の帖の台風を推理する
『源氏物語』の情景や場面から、天気図が浮かんでくるのです。「桐壺(きりつぼ)」で、野分(のわき)(台風)が通り過ぎて急に秋めく日の天気図、「帚木(ははきぎ)」の雨夜(あまよ)の品定めの日から翌日にかけての、ちょうど梅雨から夏へ季節が変わる頃の天気図、「若紫」の清清しい春の1日の天気図など数えあげたらきりがありません。
コンピューターによる現代の天気図と平安時代に紫式部の描いた天気とがこんなに一致するなんて……。
科学意識のかけらさえなかった千年以上昔の平安時代に、1つ1つの気象現象を的確に見つめ描いた天才、紫式部の奥深い気象的センスに、私は気象予報士の1人として心から敬意を表したいばかりでなく、多くの方々にこの事実を知っていただきたいという思いでいっぱいです。
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書誌情報
紙版
発売日
2002年11月20日
ISBN
9784062721660
判型
新書
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社+α新書
著者紹介
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