新版 アルコール依存症から抜け出す本

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新版 アルコール依存症から抜け出す本

シンパンアルコールイゾンショウカラヌケダスホン

健康ライブラリー

アルコール依存症の治療法が近年、大きく刷新されている。酒を一滴も飲まない「断酒」に軽症の人向けの「減酒」が加わったことで、様々な状態の人が自分にあった治療法を選び、依存症からの回復と再発予防にとりくむことができるようになった。本書は、そうした依存症の最新治療と基礎知識がわかる一冊。当事者本人だけでなく、困っている家族の助けになる情報が満載。必要な治療法と入院・通院期間が調べられる簡単チャート付き。


ひと目でわかるイラスト図解 《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【酒ぐせの悪さ? どこまで飲むと依存症?】
アルコール依存症の人には、お酒関連の問題を否認する傾向があります。また、依存症の治療では断酒が重要ですが、それを知って本人が治療を拒むことがあります。治療目標が本人にとって高すぎて問題になっています。その結果、依存症にもかかわらず、治療していないという事態になるのです。そこで近年、アルコール依存症の医療が見直されています。
治療の基本は昔も今も「入院」し「断酒」することです。しかし最近では「通院」で「減酒」することからはじめるケースもあります。患者さんが「ドロップアウト」することを防ぐために、より多様な治療が展開されているのです。アルコール依存症の治療はけっして難しいものではありません。軽症の人から重症の人まで、それぞれに合った治し方があります。
本書では、そうしたアルコール依存症の最新治療と基礎知識を1 冊にまとめました。さらに問題や症状から相談窓口が探せるチャートや、必要な治療法と入院・通院期間が調べられるチャートも掲載するなど、患者さんご本人とご家族に向けて、治療への一歩を踏み出すための情報が満載です。
*本書は同シリーズ『アルコール依存症から抜け出す本』(2011 年刊行)の新版です。

【本書の内容構成】
第1章 どこまで飲むと、アルコール依存症なのか
第2章 依存症は酒ぐせではなく、治療の必要な病気
第3章 家族だけで対処せず、病院などへ相談する
第4章 断酒・減酒をめざして、治療を受ける

【主なポイント】
*アルコール依存症とは、飲み方を自分ではコントロールできない状態
*朝から晩まで、絶え間なく「連続飲酒」をする
*飲まないと体の震えや幻覚などの「離脱症状」が出る
*明らかに飲みすぎているのに、それを「否認」する
*依存度を簡易的に確認できるAUDIT(オーディット)
*家族だけでは対応しきれない、相談の仕方と窓口の探し方
*基本的な治療は入院だが、通院で治せる場合もある
*軽症の人向け「減酒外来」もできている
*欲求を軽減させる薬の選択肢が増えている


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書誌情報

紙版

発売日

2018年08月23日

ISBN

9784065121900

判型

B20取

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

102ページ

シリーズ

健康ライブラリーイラスト版

電子版

発売日

2018年08月24日

JDCN

06A0000000000045723U

著者紹介

監: 樋口 進(ヒグチ ススム)

【監修者プロフィール】 樋口 進(ひぐち・すすむ) 1954 年生まれ。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長。精神科医。東北大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局。のちに国立療養所久里浜病院(現・独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)へ。同病院の精神科医長や臨床研究部長などを経て現職。専門はアルコール依存やネット依存、ギャンブル依存などの予防・治療・研究。WHOアルコール関連問題研究・研修協力センター長、国際アルコール医学生物学会理事長を務めるなど、アルコール依存治療の分野で国際的に高く評価されている。主な編著書に『新・アルコールの害』(少年写真新聞社)、編集書に『アルコール・薬物関連障害の診断・治療ガイドライン』(じほう・共同編集)などがある。

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