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地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団
ジメンシタニンノトチヲウリトバスヤミノサギシュウダン
- 著: 森 功

ネットフリックスドラマの「参考文献」となったノンフィクション。
ドラマに出てくる事件の「本当の話」は、すべてこの本に書いてある。
石洋ハウス=積水ハウスは、なぜ地面師グループにコロッと騙されたのか?
ハリソン山中=内田マイクは本当にあんなに残虐なのか?
小池栄子演じる麗子=秋葉紘子(こうこ)はどうやってなりすまし役を集めるのか?
ピエール瀧演じる「司法書士上がりの地面師」は、実際はどんな役割をするのか?
現実はドラマより恐ろしく、ドラマよりエキサイティングだ。
積水ハウス、アパホテルなど、不動産のプロがコロッと騙された
複雑で巧妙な手口が本書で明かされる。
地面師はあなたの隣にいる。
何食わぬ顔で社会に溶け込み、ある日勝手にあなたの土地を売り飛ばすかもしれない。
不動産関係者、銀行関係者だけでなく、
全国すべての不動産オーナーはこの本を読んでおいたほうがいいだろう。
【本書のおもな内容】
◆「積水ハウス」事件
ストップされた工事/史上空前「五五億円」の被害/ニセ地主の故郷/常務が前倒しした決済
◆頂点に立つ男
内田マイクの正体/地面師集団の役割分担/なりすまし役のスカウト/マニキュアで指紋を消して
◆新橋「白骨死体」地主の謎
五輪人気で高騰「マッカーサー道路」/群がった地上げ業者/三倍になる借地権/白骨死体の謎
◆台湾華僑になりすました「富ヶ谷事件」
引き延ばされた本人確認/公正証書の嘘/地面師とタッグを組む元弁護士/内田マイクとの接点
◆アパホテル「溜池駐車場」事件の怪
架空の生前贈与/大都会の異様な空間/逮捕された中間業者/釈放された手配師/なりすまし犯の言い分
◆なりすまし不在の世田谷事件
二重売買という新たな手口/消えた五億円の行方/裏の裏を読んだ警察/逮捕状が出た内田マイク
◆荒れはてた「五〇〇坪邸宅」のニセ老人
二課のリベンジ捜査/偽造ではないニセ印鑑証明/「引き込み」役の親族/根絶やしにはできない
ⒸIsao Mori
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書誌情報
紙版
発売日
2022年09月15日
ISBN
9784065292563
判型
A6
価格
定価:726円(本体660円)
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年09月15日
JDCN
06A0000000000543807D
初出
この作品は、2018年12月に小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
著: 森 功(モリ イサオ)
1961(昭和36)年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒。「週刊新潮」編集部などを経て独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞。『黒い看護婦』『ヤメ検』『同和と銀行』『大阪府警暴力団担当刑事』『総理の影』など著書多数。『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で2018年、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。最新刊は、JR東海総帥と安倍政権の「ただならぬ関係」を暴いた『国商 最後のフィクサー葛西敬之』。