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初歩から学ぶ量子力学 波動力学から行列力学、そして物質科学の入り口まで
ショホカラマナブリョウシリキガクハドウリキガクカラギョウレツリキガクソシテブッシツカガクノイリグチマデ
- 著: 佐藤 博彦
★量子力学の初学者向けテキスト決定版!★
はじめて量子力学を学ぶ人がつまずくことのないように、一歩一歩ていねいに解説。
必要な前提知識は大学1年生レベルの数学と物理のみです。
物理を専門としない学生向けの講義を担当した著者の経験から、「波動力学」のみを用いて容易に原子の話題(5章)までたどり着けるようにしました。
その後、6章で線形代数の基礎を学び、「行列力学」へと学びを進めます。
また、物質科学では、レーザー光や超伝導、磁性などの「量子力学らしい」魅力的な現象があります。
これらの現象の本質的な理解を目指して、第二量子化や相対論的量子力学、量子もつれなど、一段上のレベルの入り口までをていねいに解説します。
量子力学の本格的な勉強に進む前の足慣らしとしても最適な一冊です。
【目次】
第1章 序論
第2章 波動と波動方程式
第3章 波動関数の一般的性質
第4章 1次元におけるシュレディンガー方程式
第5章 3次元におけるシュレディンガー方程式
第6章 線形変換
第7章 行列と量子力学
第8章 ハイゼンベルグの運動方程式
第9章 角運動量とスピン
第10章 摂動論
第11章 フォノンとフォトン
第12章 多粒子系の波動関数
第13章 第二量子化
第14章 相対論的量子力学
第15章 量子もつれ
Ⓒ佐藤博彦
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目次
第1章 序論
1.1 何のために量子力学を学ぶのか
1.2 古典力学の復習
1.3 古典力学の破綻
1.4 量子論の幕開け
第2章 波動と波動方程式
2.1 1次元の波動
2.2 波動方程式
2.3 シュレディンガー方程式
第3章 波動関数の一般的性質
3.1 波動関数の意味
3.2 定常状態
3.3 観測と固有関数
第4章 1次元におけるシュレディンガー方程式
4.1 波動関数の一般的性質と簡単な具体例
4.2 井戸型ポテンシャル
4.3 トンネル効果
4.4 調和振動子
第5章 3次元におけるシュレディンガー方程式
5.1 デカルト座標系で解ける問題
5.2 中心力ポテンシャル問題
5.3 球面極座標
5.4 角運動量と球面調和関数
5.5 水素原子における電子の波動関数
第6章 線形変換
6.1 線形変換と行列
6.2 行列における固有値問題
第7章 行列と量子力学
7.1 関数とベクトル
7.2 演算子と行列
7.3 波動関数と状態ベクトル
第8章 ハイゼンベルグの運動方程式
8.1 交換関係
8.2 ハイゼンベルグの運動方程式
8.3 電磁場中の荷電粒子
第9章 角運動量とスピン
9.1 角運動量の一般的性質
9.2 スピン
第10章 摂動論
10.1 定常状態における摂動論
10.2 非定常状態における摂動論
第11章 フォノンとフォトン
11.1 弾性体の量子論
11.2 フォトン
第12章 多粒子系の波動関数
12.1 相互作用がない多粒子系の波動関数
12.2 ボース粒子系とフェルミ粒子系の状態ベクトル
12.3 生成・消滅演算子
第13章 第二量子化
13.1 第二量子化
13.2 粒子間相互作用がない多粒子系
13.3 2粒子間相互作用がはたらく多粒子系
第14章 相対論的量子力学
14.1 相対性理論の基礎
14.2 ディラック方程式
第15章 量子もつれ
15.1 EPRのパラドックス
15.2 ベルの不等式
15.3 CHSHの不等式とアスペらの実験
付録
A. ベクトル
B. テイラー展開とオイラーの公式
C. 偏微分
D. ベクトル解析
E. 3次元における運動量の期待値とエーレンフェストの定理
F. 連続の方程式
G. 特殊関数
H. ガウス型関数
I. デルタ関数
J. シュミットの直交化
K. 3次元弾性体
L. 電磁気学の基礎
書誌情報
紙版
発売日
2024年04月25日
ISBN
9784065353400
判型
B5
価格
定価:3,960円(本体3,600円)
ページ数
320ページ
電子版
発売日
2024年04月24日
JDCN
06A0000000000773952X
著者紹介
1993年京都大学大学院理学研究科化学専攻博士後期課程修了。分子科学研究所IMSフェロー、東京工業大学理学部助手、中央大学理工学部助教授を経て、2008年中央大学理工学部物理学科教授。
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