賞・顕彰

受賞作品紹介

「守り人」シリーズ
上橋菜穂子
出版社: 新潮文庫(単行本は偕成社刊)
受賞者紹介

上橋菜穂子(うえはし・なほこ)
1962年7月15日、東京都生まれ。作家・文化人類学者。立教大学文学部卒業。立教大学大学院博士課程単位取得(文学博士)。専門は文化人類学。オーストラリアの先住民アボリジニを研究。現在、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。1996年『精霊の守り人』を偕成社より発表。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞をダブル受賞する。以降、「守り人シリーズ」として現在まで全13巻を執筆。第2巻『闇の守り人』で2000年、日本児童文学者協会賞を受賞。第5巻『神の守り人 来訪編』第6巻『神の守り人 帰還編』で、2003年に小学館児童出版文化賞を、2004年に児童福祉文化賞をダブル受賞。2004年『狐笛のかなた』で野間児童文芸賞を受賞。国際的にも極めて高い評価を得ており、多くの言語に翻訳され、英語版『精霊の守り人』は2009年、米国バチェルダー賞を受賞。英語版『闇の守り人』は2010年、米国バチェルダー賞オナーを受賞。2014年には、「児童文学のノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。壮大なスケールで描かれる豊かな物語世界は、世代も国境も超えて読者の心をとらえて離さず、本シリーズの他にも世界中で読まれるベストセラーを多数持つ。2015年『鹿の王』(KADOKAWA)で本屋大賞を受賞。2020年『獣の奏者』(講談社)の英語版で米国プリンツ賞オナー、米国バチェルダー賞オナーを受賞。日本を代表する作家の一人である。
NEWS
- 2023.03.02第8回(2023年)受賞作品が決まりました。
- 2023.02.02第8回(2023年)候補作品が決まりました。
- 2022.03.02第7回(2022年)受賞作品が決まりました。
- 2022.02.03第7回(2022年)候補作品が決まりました。
- 2021.03.02第6回(2021年)受賞作品が決まりました。
- 2021.02.02特設ページを公開しました。
- 2021.02.02第6回(2021年)候補作品が決まりました。
- 2020.03.02第5回(2020年)受賞作品が決まりました。
- 2020.01.28特設ページを公開しました。
- 2020.01.28第5回(2020年)候補作品が決まりました。
- 2019.03.04第4回(2019年)受賞作品が決まりました。
- 2019.01.30特設ページを公開しました。
- 2019.01.30第4回(2019年)候補作品が決まりました。
- 2018.03.01第3回(2018年)受賞作品が決まりました。
- 2018.01.30特設ページを公開しました。
- 2018.01.30第3回(2018年)候補作品が決まりました。
賞規定
吉川英治文庫賞の主旨と要項
公益財団法人吉川英治国民文化振興会は、日本の典型的な国民文学作家として、広く読者に親しまれ尊敬されてきた、故吉川英治の偉業を記念して設立されたもので、故人が生前ひそかに希い続けていた遺志をうけて、昭和42年以来「吉川英治文学賞」と「吉川英治文化賞」を設定してきました。この2賞に加えて、昭和55年より「吉川英治文学新人賞」、平成28年より「吉川英治文庫賞」を新たに設けました。
- 対象作家毎年12月1日から翌年11月30日までに、文庫最新刊が刊行された作品のなかから、5巻以上の複数巻で文庫を刊行している、もっとも優秀な大衆シリーズ文学作品と、その作家に贈呈します。なお、歴代の吉川英治文学賞受賞者は、対象の選考外となります。
候補作家の選出に遺漏のないよう、各出版社の代表者、識者、出版流通関係者等(約50名)に選考委員を委嘱し、文書で2度にわたる投票を依頼します。
第1次投票で上位に挙がった作家数名を最終選考候補者として事前に公開します。 - 立会人逢坂 剛、前年受賞者(本年は上田秀人)
- 選考委員会
開票式を経て、発表は3月上旬に行います。 - 賞正賞 賞牌
副賞 金100万円
候補作品
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作品名作者名出版社(レーベル名)発売日
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「警視庁公安分析班」シリーズ麻見和史(講談社文庫)
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「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ石田衣良(文春文庫)
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「三河雑兵心得」シリーズ井原忠政(双葉文庫)
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「守り人」シリーズ上橋菜穂子(新潮文庫)
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「吸血鬼ハンター」シリーズ菊地秀行(朝日文庫)
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「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ三上 延(メディアワークス文庫)
選考委員
- 【出版社選考委員】15社から各1名(50音順) KADOKAWA、角川春樹事務所、幻冬舎、講談社、光文社、実業之日本社、集英社、小学館、祥伝社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、PHP研究所、双葉社、文藝春秋
- 【書評家選考委員】21名(敬称略、50音順) 東えりか、池上冬樹、円堂都司昭、大森 望、大矢博子、小椰治宣、佳多山大地、香山二三郎、新保博久、末國善己、杉江松恋、千街晶之、縄田一男、西上心太、藤田香織、細谷正充、村上貴史、山前 譲、吉田大助、吉田伸子、吉野 仁
- 【書店選考委員】14書店から各1名(50音順) 勝木書店、今野書店、ザ・本屋さん、さわや書店、サンミュージック、三洋堂ホールディングス、ときわ書房、ニューコ・ワン、明屋書店、平安堂、丸善ジュンク堂書店、八重洲ブックセンター、リブロプラス、Y・space
過去の受賞作品
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回/年作品名作者名出版社(レーベル名)
- 第7回/2022年「百万石の留守居役」シリーズ上田秀人講談社文庫
- 第6回/2021年「羽州ぼろ鳶組」シリーズ今村翔吾祥伝社文庫
- 第5回/2020年「十二国記」シリーズ小野不由美新潮文庫
- 第4回/2019年「十津川警部」シリーズ西村京太郎各社
- 第3回/2018年「火村英生」シリーズ有栖川有栖角川文庫・幻冬舎文庫