吉川賞

吉川英治文学新人賞

第46回(2025年)
受賞作品が決まりました。

受賞作品紹介

受賞作品イメージ
飽くなき地景
荻堂 顕
出版社:KADOKAWA
刊行日:2024年10月刊
坂崎 かおる
出版社:講談社
刊行日:2024年11月刊

受賞者紹介

荻堂 顕(おぎどう・あきら)

1994年、東京都出身。早稲田大学文化構想学部卒業。様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続ける。2020年、「私たちの擬傷」で第7回新潮ミステリー大賞を受賞。翌年、同作を改題した『擬傷の鳥はつかまらない』(新潮社)を刊行し、デビュー。2023年、『ループ・オブ・ザ・コード』(新潮社)で第36回山本周五郎賞候補となる。2024年、『不夜島ナイトランド』(祥伝社)で第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。同年、『飽くなき地景』(KADOKAWA)で第172回直木三十五賞候補となる。

坂崎 かおる(さかさき・かおる)

1984年、東京都生まれ。2020年「リモート」で第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞を受賞。2024年、初の単著となる『噓つき姫』(河出書房新社)を上梓。同年、「ベルを鳴らして」(『箱庭クロニクル』に収録)で第77回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、『海岸通り』(文藝春秋)で第 171回芥川龍之介賞候補となった。

NEWS

  • 2025.03.05

    第46回(2025年)受賞作品が決まりました。

  • 2025.01.31

    第46回(2025年)候補作品が決まりました。

  • 2024.03.05

    第45回(2024年)受賞作品が決まりました。

  • 2024.01.31

    第45回(2024年)候補作品が決まりました。

  • 2023.03.02

    第44回(2023年)受賞作品が決まりました。

  • 2023.02.02

    第44回(2023年)候補作品が決まりました。

  • 2022.03.02

    第43回(2022年)受賞作品が決まりました。

  • 2022.02.03

    第43回(2022年)候補作品が決まりました。

  • 2021.03.02

    第42回(2021年)受賞作品が決まりました。

  • 2021.02.02

    第42回(2021年)候補作品が決まりました。

  • 2020.03.02

    第41回(2020年)受賞作品が決まりました。

  • 2020.01.28

    第41回(2020年)候補作品が決まりました。

  • 2019.03.04

    第40回(2019年)受賞作品が決まりました。

  • 2019.01.30

    第40回(2019年)候補作品が決まりました。

  • 2018.03.01

    第39回(2018年)受賞作品が決まりました。

  • 2018.01.30

    第39回(2018年)候補作品が決まりました。

賞規定

吉川英治文学新人賞の主旨と要項

公益財団法人吉川英治国民文化振興会 は、日本の典型的な国民文学作家として、広く読者に親しまれ尊敬されてきた、故吉川英治の偉業を記念して設立されたもので、故人が生前ひそかに希い続けていた遺志をうけて、昭和42年以来「吉川英治文学賞」と「吉川英治文化賞」を設定してきました。この2賞に加えて、昭和55年より「吉川英治文学新人賞」、平成28年より「吉川英治文庫賞」を新たに設けました。

  • 対象作家

    毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈呈します。

    候補作家の選出に遺漏のないよう、作家、画家、批評家、および各出版社の編集長、新聞社学芸部長・文化部長、ラジオ・テレビ・映画関係者、一般文化人等数百名の方々に文章で推薦を依頼します。

    推薦された作家は、別に定める本会の実施委員によって整理のうえ、数名を審議対象として選考委員会に提出します。

  • 選考委員会

    選考委員会ならびに発表は3月上旬に行います。
    選考委員は合議によって受賞者を決定します。

  • 正賞 賞牌 / 副賞 金100万円

    選考委員

    • 朝井まかて
      朝井まかて
    • 大沢在昌
      大沢在昌
    • 京極夏彦
      京極夏彦
    • 辻村深月
      辻村深月
    • 村山由佳
      村山由佳

    候補作品

    作品名 作者名 出版社 発売日
    娘が巣立つ朝 伊吹有喜 文藝春秋 2024年5月刊
    飽くなき地景 荻堂顕 KADOKAWA 2024年10月刊
    箱庭クロニクル 坂崎かおる 講談社 2024年11月刊
    伯爵と三つの棺 潮谷験 講談社 2024年7月刊
    ドヴォルザークに染まるころ 町田そのこ 光文社 2024年11月刊

    候補者紹介

    • 町田 そのこ

      1980年、福岡県京都郡生まれ。2016年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。翌年、同作を収録した単行本『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』(新潮社)でデビュー。2021年『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)で本屋大賞を受賞。他の著書に『ぎょらん』(新潮社)、『うつくしが丘の不幸の家』(東京創元社)、『星を掬う』(中央公論新社)、『あなたはここにいなくとも』(新潮社)、『宙ごはん』(小学館)、『夜明けのはざま』(ポプラ社)、『わたしの知る花』(中央公論新社)、『月とアマリリス』(小学館)などがある。

    • 伊吹 有喜

      三重県出身。中央大学法学部卒業。1991年に出版社に入社し、雑誌主催のイベント関連業務、雑誌編集部を経て、フリーランスのライターに。2008 年『風待ちのひと』(「夏の終わりのトラヴィアータ」より改題)(ポプラ社)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。2010年刊行の『四十九日のレシピ』(ポプラ社)は2011年に NHK でドラマ化、2013年に映画化。2014 年『ミッドナイト・バス』(文藝春秋)が第27回山本周五郎賞ならびに第151回直木三十五賞候補、2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)で第158回直木三十五賞ならびに第39回吉川英治文学新人賞候補となる。2020年、『雲を紡ぐ』(文藝春秋)も第163回直木三十五賞候補となり、埼玉県の高校図書館司書が選んだ2020年のイチオシ本第1位、および第8回高校生直木賞を受賞。2021年『犬がいた季節』(双葉社)が本屋大賞第3位を受賞し、また第34回山本周五郎賞候補となる。他の著書に『なでし子物語』シリーズ(ポプラ社)、『BAR 追分』シリーズ(角川春樹事務所)、『今はちょっと、ついてないだけ』(光文社)『カンパニー』(新潮社)など多数。

    • 荻堂 顕

      1994年、東京都出身。早稲田大学文化構想学部卒業。様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続ける。2020年、「私たちの擬傷」で第7回新潮ミステリー大賞を受賞。翌年、同作を改題した『擬傷の鳥はつかまらない』(新潮社)を刊行し、デビュー。2023年、『ループ・オブ・ザ・コード』(新潮社)で第36回山本周五郎賞候補となる。2024年、『不夜島ナイトランド』(祥伝社)で第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。同年、『飽くなき地景』(KADOKAWA)で第172回直木三十五賞候補となる。

    • 坂崎 かおる

      1984年、東京都生まれ。2020年「リモート」で第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞を受賞。2024年、初の単著となる『噓つき姫』(河出書房新社)を上梓。同年、「ベルを鳴らして」(『箱庭クロニクル』に収録)で第77回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、『海岸通り』(文藝春秋)で第 171回芥川龍之介賞候補となった。

    • 潮谷 験

      1978年、京都府京都市生まれ。本名・塩本 健(しおもと・たけし)。龍谷大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。2020年「スイッチ」で第63回メフィスト賞受賞。2021年4月、同作を改題・改稿した『スイッチ 悪意の実験』(講談社)を刊行し、デビュー。他の著書に『時空犯』『エンドロール』『あらゆる薔薇のために』(以上、講談社)、『ミノタウロス現象』(KADOKAWA)がある。

    過去の受賞作品

    回/年 作品名 作者名 出版社
    第45回/2024年 「リラの花咲くけものみち」 藤岡陽子 光文社
    第44回/2023年 「おんなの女房」 蝉谷めぐ実 KADOKAWA
    第43回/2022年 「スモールワールズ」 一穂ミチ 講談社
    「残月記」 小田雅久仁 双葉社
    第42回/2021年 「オルタネート」 加藤シゲアキ 新潮社
    「愛されなくても別に」 武田綾乃 講談社
    第41回/2020年 「八本目の槍」 今村翔吾 新潮社
    「スワン」 呉 勝浩 KADOKAWA