吉川英治文学新人賞

第40回受賞作品が2019年3月4日に決定しました!

受賞作品紹介

歪んだ波紋

歪んだ波紋

塩田武士

出版社: 講談社
刊行日: 2018年8月刊

「誤報」にまつわる5つの物語。新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア―昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む“わるいやつら”が、この国で蠢いている。

ハロー・ワールド

ハロー・ワールド

藤井太洋

出版社: 講談社
刊行日: 2018年10月刊

専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎の武器は、ささやかなITテクニックと仕事仲間と正義感。郭瀬と汪の3人でチーム開発した、広告ブロッカーアプリ“ブランケン”が、突然インドネシア方面で爆発的に売れ出した。“ブランケン”だけが消せる広告は政府広報だ。東南アジアの島国で何が起こっているのか―—。果たして彼らはとんでもない情報を掴んでしまった。文椎は、第二のエドワード・スノーデンなるか?

受賞者紹介

塩田武士

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社勤務後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』(講談社)にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春ミステリーベスト10 2016 国内部門」で第1位となる。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『盤上に散る』(以上、講談社)、『崩壊』(光文社)、『雪の香り』(文藝春秋)、『氷の仮面』(新潮社)、『拳に聞け!』(双葉社)、『騙し絵の牙』(KADOKAWA)がある。

藤井太洋

1971年、鹿児島県奄美大島生まれ。2012年、ソフトウェア会社に勤務する傍ら執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版し、大きな話題となる。大幅な加筆修正をした増補完全版『Gene Mapper-full build-』(早川書房)が2013年に出版された。『オービタル・クラウド(上・下)』(ハヤカワ文庫JA)で第35回日本SF大賞を受賞。他の著書として『アンダーグラウンド・マーケット』(朝日文庫)、『ビッグデータ・コネクト』(文春文庫)、『公正的戦闘規範』(ハヤカワ文庫JA)、『東京の子』(KADOKAWA)などがある。

NEWS

  • 2019.03.04第40回(2019年)受賞作品が決まりました。
  • 2019.01.30第40回(2019年)候補作品が決まりました。
  • 2018.03.01第39回(2018年)受賞作品が決まりました。
  • 2018.01.30第39回(2018年)候補作品が決まりました。

賞規定

吉川英治文学新人賞の主旨と要項

公益財団法人吉川英治国民文化振興会は、日本の典型的な国民文学作家として、広く読者に親しまれ尊敬されてきた、故吉川英治の偉業を記念して設立されたもので、故人が生前ひそかに希い続けていた遺志をうけて、昭和42年以来「吉川英治文学賞」と「吉川英治文化賞」を設定してきました。この2賞に加えて、昭和55年より「吉川英治文学新人賞」、平成28年より「吉川英治文庫賞」を新たに設けました。

  • 対象作家毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈呈します。

    候補作家の選出に遺漏のないよう、作家、画家、批評家、および各出版社の編集長、新聞社学芸部長・文化部長、ラジオ・テレビ・映画関係者、一般文化人等数百名の方々に文章で推薦を依頼します。

    推薦された作家は、別に定める本会の実施委員によって整理のうえ、数名を審議対象として選考委員会に提出します。
  • 選考委員会選考委員会ならびに発表は3月上旬に行います。
    選考委員は合議によって受賞者を決定します。
  • 正賞 賞牌
    副賞 金100万円
    賞の贈呈式は4月11日に行います。

候補作品

  • 作品名
    作者名
    出版社
    発売日
  • マトリョーシカ・ブラッド
    呉 勝浩
    徳間書店
    2018年7月刊
  • 塩田武士
    講談社
    2018年8月刊
  • その日、朱音は空を飛んだ
    武田綾乃
    幻冬舎
    2018年11月刊
  • 藤井太洋
    講談社
    2018年10月刊
  • 君の話
    三秋 縋
    早川書房
    2018年7月刊

候補者紹介

  • 呉 勝浩(ご・かつひろ) 1981年、青森県生まれ。2015年『道徳の時間』(講談社)で第61回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2018年『白い衝動』(講談社)で第20回大藪春彦賞を受賞。他の著書に、『ロスト』『蜃気楼の犬』(以上、講談社)、『ライオン・ブルー』(KADOKAWA)、『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』(光文社)がある。
  • 塩田武士(しおた・たけし) 1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社勤務後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』(講談社)にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春ミステリーベスト10 2016 国内部門」で第1位となる。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『盤上に散る』(以上、講談社)、『崩壊』(光文社)、『雪の香り』(文藝春秋)、『氷の仮面』(新潮社)、『拳に聞け!』(双葉社)、『騙し絵の牙』(KADOKAWA)がある。
  • 武田綾乃(たけだ・あやの) 1992年、京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作「今日、きみと息をする。」が2013年5月に宝島社より出版され、デビュー。同年刊行した『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』(宝島社)は、テレビアニメ化されて人気を博し、続編多数。その他の著書に『石黒くんに春は来ない』(イースト・プレス)、『青い春を数えて』(講談社)、『君と漕ぐ ながとろ高校カヌー部』(新潮社)がある。
  • 藤井太洋(ふじい・たいよう) 1971年、鹿児島県奄美大島生まれ。2012年、ソフトウェア会社に勤務する傍ら執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版し、大きな話題となる。大幅な加筆修正をした増補完全版『Gene Mapper-full build-』(早川書房)が2013年に出版された。『オービタル・クラウド(上・下)』(ハヤカワ文庫JA)で第35回日本SF大賞を受賞。他の著書として『アンダーグラウンド・マーケット』(朝日文庫)、『ビッグデータ・コネクト』(文春文庫)、『公正的戦闘規範』(ハヤカワ文庫JA)、『東京の子』(KADOKAWA)などがある。
  • 三秋 縋(みあき・すがる) 1990年、岩手県生まれ。2013年『スターティング・オーヴァー』でデビュー。ウェブ上で「げんふうけい」名義の小説を発表。他の著書に、『三日間の幸福』『いたいのいたいの、とんでゆけ』『君が電話をかけていた場所』『僕が電話をかけていた場所』『恋する寄生虫』(以上、メディアワークス文庫)がある。

選考委員

  • 伊集院 静伊集院 静
  • 大沢在昌大沢在昌
  • 恩田 陸恩田 陸
  • 京極夏彦京極夏彦
  • 重松 清重松 清

過去の受賞作品

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