文芸(単行本)作品一覧

我が愛しのファウスト
我が愛しのファウスト
著:赤川 次郎
文芸(単行本)
冴えないサラリーマンが一夜にして超エリートに変身した!そして、奇妙な殺人事件が次々に…… 小野利夫、34歳。ある朝めざめると、プロジェクト・コーディネーター、水上晶夫に生まれ変わっていた。華やかな肩書と姿かたち、これは夢か幻か?ぼう然とする彼の前に妙な男が現われつきまとい……
隆慶一郎短篇全集
隆慶一郎短篇全集
著:隆 慶一郎
文芸(単行本)
柳生刺客状/慶安御前試合/柳枝の剣/ぼうふらの剣/柳生の鬼/跛行の剣/逆風の太刀/心の一方/張りの吉原/狼の眼/畜生仲・うめ女/幼な妻・おくに/子連れ女・おるい/欠け落ち者・おかね/異説猿ヶ辻の変/死出の雪
残照の山を降りて
残照の山を降りて
著:坂上 弘
文芸(単行本)
日本的な終身雇用をまっとうする事の喜び。サラリ-マン諸兄、定年後に何をするかを失念してはならぬ。二足でも三足でもはくわらじを持ちたまえ。なるべく早くその準備をし、いつでも脱げる勇気を持ち給え
孟嘗君(2)
孟嘗君(2)
著:宮城谷 昌光
文芸(単行本)
数奇なる運命の鮮やかな転変 送別の宴はおわった。夜明けまであまり時がない。夜具にはいった風洪、いや白圭が、ねむりに沈もうとしたとき、人のけはいがした。人のけはいは、足音をともなっていた。――翡媛か。部屋の空気がゆれた。そのゆれは白圭の夜具を浮かし、しなやかなものをすべりこませた。ことばはない。……しずかなたゆたいがつづいている。女ははげしいしあわせに襲われた。なにかがくだけたように感じた。が、そのくだけたものは惜しいわけでもなく、くだけたもののかわりになにかが明瞭にみえてきそうであった。――本文から
孟嘗君(1)
孟嘗君(1)
著:宮城谷 昌光
文芸(単行本)
1本の槐(えんじゅ)の樹からすべては始まり、函谷関(かんこくかん)に至る!青年風洪の光と夢に祝された華麗なる物語世界。 青欄はこの月のはじめに男子を産んだ。そのとき田嬰は不在であり、10日ほどして帰ってくると、わが子の誕生を大いに喜び、青欄をねぎらい、この男子に文という名をあたえた。ところが数日後に、荒々しい足どりで青欄の部屋をおとずれた田嬰は、恐ろしい形相で、「何日に生まれた」と、念をおすように問うた。青欄はおびえがちに、「5日でございます」と、こたえた。「5月5日の子か。やはりな」田嬰は吐きすてるようにいうと、自分の子をひとにらみして、青欄のほうへ目をもどし、「殺せ」と、低い声でいった。──本文から
旋風時代―大隈重信と伊藤博文
旋風時代―大隈重信と伊藤博文
著:南條 範夫
文芸(単行本)
維新直後の内政・外交に腐心する大隈重信。草創期の明治政府にあって、その豪放大胆な性格を縦横に駆使し、次々に新政策を実現させていった大隈重信と元勲達の苦闘と情熱、駆け引きを描きだす書下ろし長篇
散歩道から
散歩道から
著:庄野 潤三
文芸(単行本)
多摩丘陵の家から坂道を下りて散歩を楽しむ日々。妻と2人の暮しに見出すおだやかなよろこび。家族を想い、故人を偲び、故郷を懐しむ 確かな人生の美しさ よく速足で歩くのがいいと書いてあるのをみるけれども、私はそうしない。自分の丁度いい速さで、ゆっくりと歩く。ときにはむしろ、とぼとぼといった方がいいくらいの歩き方をしている自分に気づくこともある。速足でさっさと私を追い越していく人がいても、気にしない。10年前の入院していたころ思えば、こうして歩けるのは何という仕合せであろう。先日、妻と駅まで用事で出かけたとき、道ばたに山あじさいが咲いているのを見かけた。2人、立ち止まって、眺めた。――本文より
入浴の女王
入浴の女王
著:杉浦 日向子
文芸(単行本)
日本人の心のオアシス全国・銭湯めぐり 繁華街にある銭湯に入浴し、その地のニョショウの一糸まとわぬ赤裸々を観察し、しかる後に、その地のオノコに「我が街」を存分に語っていただいた体当たりレポート。
回避
回避
著:幸田 真音
文芸(単行本)
国際金融市場に現われたひとりの日本人女性! [お金は、ある地点から別の地点に動くとき、ものすごいエネルギーを発する……]米国系銀行出身の異色女流新人が描く清新で緊迫感あふれる小説第1作!
キッド・ピストルズの慢心―パンクマザ-グ-スの事件簿
キッド・ピストルズの慢心―パンクマザ-グ-スの事件簿
著:山口 雅也
文芸(単行本)
山口雅也は本格ミステリの弱点を突いてくる 探偵が警察よりも上に位置するパラレル英国を舞台に、パンク警官キッド・ピストルズが活躍するシリーズ最新作。「本格」が苦手とするアイテムを取り込む野心作。
テロリストのパラソル
テロリストのパラソル
著:藤原 伊織
文芸(単行本)
ハードボイルド最高傑作! 江戸川乱歩賞・直木賞受賞作。 東京・新宿の公園で爆破事件が発生、多数の死者が出た。犠牲者のなかに「私」の、ただひとりの女性、ただひとりの友人がいた……。 江戸川乱歩賞・全選考委員絶賛!! ●阿刀田高氏――なによりも文章がよい。普通のことを書いても味がある。まちがいなくプロの手と思った。 ●井沢元彦氏――主人公やそれを取り巻く人間たちが極めて魅力的であり、文章も会話も申し分ない。 ●北方謙三氏――全編に漂う、暗く沈んだモノトーンは、並の力量で出せるものではないと思った。 ●高橋克彦氏――ただひたすら物語に没頭した。エンディングの優しさには不覚にも声を上げて泣いてしまった。 ●西木正明氏――まず会話のうまさに舌を巻いた。練達のプロの作品でも、なかなかこうはいかない。 ――(選考委員評より)
南仏ラロックの旅人
南仏ラロックの旅人
著:マティアス・アルテンブルク,訳:飯吉 光夫
文芸(単行本)
僕はあなたに語ろう。あの数日に起きた事を誰にも告げずに南フランスに旅立ったドイツ人の僕。数時間の車の修理が、修理工の不手際で滞在が1日延ばしに。南仏の片田舎で彼が出逢った女たちと事件とは?
リバ-・ス-トラ
リバ-・ス-トラ
著:ギ-タ・メ-タ,訳:亀井 よし子
文芸(単行本)
未来はいずれ誰にも明かされる。さあおいで人間になるために、魂は八万四千回もの旅をしなければならない―聖なる河のほとりに隠遁した元政府高官の見た人間の愛と死のドラマ。生の神秘を解く七つの鍵。
トキオ・ウィルス
トキオ・ウィルス
著:村上 政彦
文芸(単行本)
東京の悪夢と祈りを描く現代版・遠野物語。臓器を担保にした浮浪者への食糧供給組織、試着室で何人もの少女が消えているブティック、怯えに満ちた噂話がひとり歩きを始める……。40余の都市伝説掌篇集。
七週間の闇
七週間の闇
著:愛川 晶
文芸(単行本)
クリッ、クリッ、クリッ、マニ車(ぐるま)の回る音ともに秘めた過去が暴かれる恐怖の一瞬。 臨死体験研究家の謎の死を追う刑事の前に新たな殺人事件が……。 ――死んで生まれ変わったあとのあなたの姿を見たわけですね。そうです。それと、再生に至る過程でのできごとも……。チベット仏教では、死後四十九日間を「生と死の中間的なあり方」と考えて、その間の状態を「バルド」と呼びますが、そのバルドの間の自分の身に何が起こるかも、はっきりと知ることができました。
活路
活路
著:北方 謙三
文芸(単行本)
北方謙三、新剣豪小説巨編1000枚 この激情、この凄絶──。剣に賭けた刺客たちの青春の慟哭譜。 旗本小普請組の晴気竜行は囚われの身となった友人を救うため刺客の仕事を引き受けた。約束通り、丹後田辺藩の重臣の暗殺に成功したが、友人は謎の自害をしていた。刺客として生きる道を選んだ男たちを描く長編剣豪小説巨編!
はいぬしま
はいぬしま
著:下井 葉子
文芸(単行本)
「母」を巡る兄弟の葛藤。新人書下ろし長篇兄と恋人の心中未遂に立会わされた弟は、さいごに兄の餓死をつきつけられる。業深い「母なるもの」に翻弄された男の悲劇を描く新人女性の大力作書下ろし長篇小説
風のように・返事のない電話
風のように・返事のない電話
著:渡辺 淳一
文芸(単行本)
作家の心の覚え書き帳素顔のエッセイ! カマキリ夫人・埋もれていた原稿・友人の死・母の死・ルビーではなくてエメラルド・なぜフランス料理が苦手か等。
日本の文学論
日本の文学論
著:竹西 寛子
文芸(単行本)
藤原俊成・定家ら、すぐれた実作者が見識をかけておこなう歌の批評。その言葉と精神を精細に論考した卓抜な批評文学論。
恋愛小説名作館(2)
恋愛小説名作館(2)
編:関口 苑生
文芸(単行本)
《大人のための》珠玉の名作がこの一冊に!色川武大・高橋治・梶山季之・山川方夫・佐藤愛子・唐十郎・山口洋子・村上龍・林真理子・藤堂志津子の精選された十作品が勢ぞろい。恋愛小説の代表作が一同に!